緋山酔恭「山水石美術館」 全国の水石・美石を紹介 もみじ石(長崎・秩父)


長崎産 紅葉石

(もみじいし)




この石は、それほど知られてはいませんが

かといって、全国的に全く知られていないわけではなく

知る人ぞ知る といったところでしょうか・・・



じつは、秩父にも紅葉石という石が出ることから

また、九州には全国レベルで戦えるような美石(色彩石・紋石)が

門司の梅花石と、大分の宝泉寺五色ぐらいしかないことからも

なんとか手にしたい石でした



そこで、長崎県の水石業者である佳石庵の中路さんに頼んでおいたところ

石自体はいくらでもあるらしいのですが

なかなか大きさがあって、紋様がいいものとなると出てこないということで

1年くらいところ経っていました

そうしたところヤフオクで出て、落札しました



蛇紋岩に金色紋様が入るなかなかキレイな石で

そんなに高いものではないので

1つは手に入れるといいかもしれません






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横14×高さ(台込)23.5×奥8  およそ4㎏








長崎の紅葉石の原石は

長崎県大瀬戸町の雪浦(ゆきうら)海岸で採れる海石とのことです










秩父産 紅葉石

(もみじいし)




荒川の名石といえば、梅花石とこのもみじ石があげられます

関東では荒川は、利根川に次ぐ大河で


荒川の源流は、奥秩父山系の

甲武信岳〔こぶしだけ・甲州(山梨)・武蔵(埼玉)・

信濃(長野)の県境にある山。日本100名山〕

だとされます

下流で隅田川が分かれ、本流・隅田川ともに東京湾に注ぎます



梅花石ともみじ石が拾えるのは上流部の秩父の寄居あたりまでのようです





関東のお金持ちの人は、庭石に利根川の支流 神流(かんな)川

さらにその支流である三波(さんば)川で採れる三波石を置きます

かつては地元の石屋が、三波石をよく東京に売りに来ていたと聞きますが

採石が禁止となったことや東京に庭を持つ家が激減したことにより

その姿は見られなくなりました



しかし、石の好きな人、石を知っている人は三波石では満足しません

秩父の石好きな人は、三波は置かずにこのもみじ石を置きます

もみじ石は、北海道の神居古潭石同様

蛇紋岩が変成したものと思われ

蛇紋岩に似ていますが、味わいが違います



荒川上流には蛇紋石がふつうにみられますが、蛇紋を拾う人はなく

逆にもみじは皆が拾うので、手頃の大きさのものはほとんど採れなくなっています




荒川には、何10トンもある大きなもみじ石が点在する場所もありますが

現在 荒川では重機で石をあげることが禁止されているので

庭石としても採れなくなっています。







寄居町末野 玉淀ダムの直下あたりの川原に大きなもみじ石が点在しています






人の背丈ほどあります





荒川の梅花石が全国的に有名なのに対し

荒川のもみじ石は全く無名なことから

ぜひとも紹介したく思っておりました



なお、名前の由来については

地元の水石愛好家に聞いてもわかりませんでした


有名な梅花石と、対比させ、紅葉石とされたのか

また、もしかしたら長崎の紅葉石と同様の蛇紋岩系のことから

つけられたのかもしれません







横27×高さ8×奥15  3.5㎏弱




























横17.5×高さ2.5×奥8.5  397g




このサンプル的な石なんかは

ほとんど蛇紋岩かもみじ石か見分けがつきません

黄緑の部分と裏(下の写真)がもみじ石の特徴なので

もみじ石かな? といったところです


















横38×高さ7.5×奥27  およそ10㎏
















水石の世界で、川石の王とされるのが

同じ蛇紋岩系である神居古潭石です


その神居古潭石のなかでもとりわけ人気が高いのが

輝緑(きりょく)と呼ばれる緑の古潭ですが


荒川のもみじのいいものになると

古潭のとはまた別の魅力的な味わいがあります


ただ古潭のように形はできません









かつて所有していたもみじ石です


横45センチ、高さ30センチ、奥行き28センチ

重さは40キロを優に超えました


(かつて、私はパン屋をしていて、粉秤が40㎏までしか量れませんでした)





水に濡らした状態



私の石の最初の師匠が秩父(寄居)の人で

荒川がすぐのところに住んでおられます


この石は、師匠が、子供が遊ぶソリにのせて

河原を引っ張ってきたものということでした



それを譲り受け

パン屋の店先に置いて

水をかけて楽しんでいたわけです








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