「山水石美術館」 水石・美石 『海石』 湘南海岸石・三陸海岸石・末続海岸石


海石・海岸石

〔関東以北〕






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湘南海岸石




神奈川県大磯町の湘南海岸、押切川河口周辺で採れる真黒石です

四万十川石や瀬田川石のような色調

肌のきめが細かさなどをそなえた質のいい石です

海岸石なので小ぶりです









横10×高さ(台込)3.5×奥5.5  168g




小品ですが神居古潭石のような質です


この石は、著名な石の収集家 静岡県在住の一刻爺さんこと

田旗さん(故人)からいただきました



田旗さんは一時、毎週のように湘南海岸に探石に行かれていたそうです











横8.5×高さ(台込)4.5×奥6.5  294g







この石も、著名な石の収集家 静岡県在住の一刻爺さんこと

田旗さん(故人)からいただきました












横15.5×高さ(台込5.5×奥14.5  1235g







水石としては、小ぶりの石に入りますが

湘南海岸石としてはかなり大きな石となります



きめの細かい石肌です


この石も、著名な石の収集家 静岡県在住の一刻爺さんこと

田旗さん(故人)からいただきました












横15×高さ(台込)4.5×奥7.5  562g




きめの細かい石肌です


この石も、著名な石の収集家 静岡県在住の一刻爺さんこと

田旗さん(故人)からいただきました












横13.5×高さ(台込)6×奥8.5  726g




この石も、著名な石の収集家 静岡県在住の一刻爺さんこと

田旗さん(故人)からいただきました












横12.5×高さ(台込)7×奥9.5  728g







この石は、やや緑がかっています

湘南海岸石としては珍しい色です


この石も、著名な石の収集家 静岡県在住の一刻爺さんこと

田旗さん(故人)からいただきました












横4.5×高さ(台なし)8.5×奥3.5  172g




紋様石の丸い月や太陽は多いですが、三日月は意外に少ないです

石質もよく、たいした石ではありませんが捨てがたいという感じです












横7×高さ8×奥3  217g


こんな石でも湘南海岸石は、石質がいいので

捨てるにおしい感じです












横2.5×高さ(台なし)6×奥2.5  43g

はやぶさ?  鷹?





富士(下仁田菊花石)・鷹(湘南海岸石)・なすび(荒川石)





横4×高さ6×奥2.5  84g

白なす





横12.5×高さ(台込)8×奥3.5  209g

富士





横8×高さ(台なし)4.5×奥5  104g

富士












三陸海岸石





横14.5×高さ10×奥9.5  1503g







この石は茨城県の水石業者 株木さんよりいただきました


株木さんのところに、丸い石があったので

どのような石が尋ねたところ、三陸海岸の石だったのです


ただ、その石はオイルを塗ってあったので

「オイルを塗らなくても観賞出来るものはないですか?」というと

株木さんは「知り合いがいくつか持っているのでみてきてあげる」とのこと


そうした経緯で入手できたのがこの石です

三陸海岸石の丸石でこれだけ大きさのあるものは希少だそうです




また、三陸海岸といっても広いですが

この石は、気仙沼あたりで採取されたとのことです





なお、株木さんというかたは、業者に卸す業者さんでもあり

水石の世界では、名の知られたかたです


もう80歳ちかいかたですが

業者の人みなが、口を揃えて

株木さんの人のよさを語るくらい親切なかたです



関東、東北、新潟あたりの拾い屋さんから

株木さんのもとに石がもちこまれるわけですから

岩手の久慈川の石  福島の伊南川・只見川の石  新潟の八海山や仙見川石

茨城の久慈川や鬼怒川の石  群馬の渡良瀬川や桐生川の石

あたりは専門です












横11×高さ(台込)14.5×奥5.5  1322g



上下逆転








上下逆転








この石はなかなかの珍品なようで

株木さんが、私のためにわざわざ前所有者からもらってきてくださいました



磨いたのではないか?と思うほど

手触りがよいです









三陸海岸石





横16.5×高さ(台込)10.5×奥7.5  1599g























月水苑の月水さんからいただきました









末続海岸石

(すえつぎかんがんせき)







末続海岸は、福島県いわき市久之浜町末続字代にあり

常磐線には末続駅があります







横10×高さ(台込)11×奥7  1232g




この石は、オイルを塗らずにこの色をしています



神居古潭石で「真黒石」(まぐろいし)といっても

詳しくは、蒼黒(あおぐろ)、墨黒(すみぐろ)、真黒、本真黒 と分かれます


おおざっぱにいうと

他の川で採れる真黒石は、神居古潭の蒼黒に近いものが多く

四万十川の一般的な真黒は、神居古潭の墨黒に近く

四万十川や瀬田川のきめの細かく硬質な真黒は、神居古潭の真黒に近いです



神居古潭石の本真黒とは、茶色い「斑」が入ったもので

神居古潭石は、この斑が入ると、より黒さをまし

色調もしっとりしてくるのです


なので、斑入りの古潭として喜ばれているのです




そんな神居古潭石の本真黒に匹敵する黒さをもつのが

幻の海石 末続海岸石です



この石は、茨城県の水石業者の株木さんからいただきましたが

株木さん曰く

石質で末続海岸石に勝てる海岸石は日本にはない



また、株木さんでさえ、これまでに4石しか扱ったことのない希少石で

私にはなんでも売ってくれる株木さんが

「この石だけは、うわさを聞いて、石質を見にくる人がいるので譲れない」

と言うのです


そう言われるとよけいに欲しくなるのが人情・・・



この日、たまたま株木さんの近所の友人が遊びに来ていて

「そんなこと言っているんじゃ、まだ大丈夫だ(笑)」

(去年、大病して死にかけたのに

そんなこと言っている元気があるならまだまだ大丈夫だな)

と冗談を言ったのをきっかけに

場がなごみ、結局、いただいてきたわけです







愛石にも、幻の石として紹介されています

(写真は、若狭三倉石)











横24.5×高さ(台込)11×奥17.5  およそ5㎏













この石は、茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました


株木さんのお客さんがお亡くなりになり

株木さんのもとにきた石です



当初、下仁田菊花石の名品が入るはずでした


亡くなられた愛石家のご婦人より

株木さんのもとに石の買取の依頼があり

かつて、株木さんはこの人に

下仁田菊花石の名品を売っているので

それを引き取ってくるので楽しみにしていてくれとのことでした



ところが買取にいく約束日の直前

株木さんが骨折、入院となり


さらにリハビリ後、冬に入り

山越えして筑波までいくので

暖かくな.るまで延期のはこびとなりました



ようやく買取にいってくださったわけですが

下仁田菊花石は、そもそも葬儀のときに

水石仲間に抜かれてしまっていたとのことでした


下仁田菊花石ばかりでなく

株木さんが売って、記憶に残っていたレベルの石は

みんな抜かれていて

残っていたのは自採石ばかりだったそうです(論田石はその1つ)



ところが、この末続海岸だけは

亡くなられた愛石家が、特別に想い

別の部屋に飾っていたため

仲間に見つかることなく

運よく私のもとにきたわけです



「末続海岸の石が出たら、みんな私のもとに入ってくることになっていますから」

と豪語する株木さん


そんな株木さんでも、この大きさの末続海岸石は

唯一これだけだったといいます


しかも景もできています








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