「山水石美術館」 水石・美石を紹介 積丹ルビー (稲倉石鉱山の桜マンガン)


積丹ルビー

(稲倉石鉱山の桜マンガン)




私は日本200名山の150は登っています

名山に入らない山も加えると400や500は登っているでしょう

登山をする以前は、旅行を趣味としていました

北海道は、高3の夏に、周遊券をつかい20日ほどかけて

野宿で一週したのが、本格的な北海道旅行の最初でした

そのときもちろん、積丹半島の積丹岬、神威岬も訪れています





積丹半島 神威岬  転写








神威岩  転写




そんなことから「積丹ルビー」という名称は、どこか憧れと郷愁をもって響き

なんとしても入手したいと私に思わせた石でした





桜マンガンは、鉱物学的には

ロードクロナイト〔菱(りょう)マンガン鉱〕というそうです


部分的に黒いマンガン鉱石を含むピンク系から

赤色系ロードクロサイトの鉱石が

桜マンガンと呼ばれているといいます


鉱物収集やパワーストーンにおいては、アルゼンチン産が最高とされ

広く知られたことから

インカローズ(インカのパラ)の呼び名を持ちます




北海道の稲倉石(いなくらいし)鉱山のものは

鉄分が多く濃い赤色をしていて、透明度も高く

「積丹ルビー」と呼ばれています




稲倉石鉱山は

積丹半島のちょうど根元あたりにあった鉱山です

明治18の発見で、当初は金・銀山で、昭和初期から日本有数のマンガン鉱山となり

1960年(昭和35)ごろが最盛期であったといいます



その後マンガン資源が枯渇し

1974年東隣の仁木(にき)町域にある大江鉱山の支山となり

1984(昭和59)年閉山したとされます


ロードクロサイトはそのマンガン鉱石の副産物として産出していたもので

その美しさから「積丹ルビー」と呼ばれ、お土産物として売られていたといいます




なお、マンガンは、銀白色の金属で、天然には単体として存在せず

つねに種々の化合物(菱マンガン鉱などま鉱物)として存在するそうです


戦前は製鉄用に採掘され

第二次世界大戦中には主に乾電池用として

マンガンを採掘する鉱山が多数開発されたといいます


しかし1950年(昭和25年)代以降の

鉱物資源の輸入自由化によって、激しい競争に晒され

70年代までに、小規模な鉱山は全て閉山に追い込まれたといいます






桜マンガン自体は、全国各地に出て

それほど高価な石ではないのですが

積丹ルビーだけは特別です


その名の通り、ルビーのような深紅と透明性をもち

アルゼンチン産など外国産と明確な違いがあることから

国産パワーストーンとして非常に評価されています




さらに業者が大きな観賞石として売るより

ルース(指輪用などにカットされたモノ)にしたほうが儲かるので

ほとんどの原石を砕いてしまった結果

観賞石になる大きさのものが、全くといっていいほどない状態です




そんなことでちょっと大きな石があると10万なんて値がついています

宝石やパワーストーンの販売業者などは

ちょっといいモノは50万なんてとんでもない金額をつけていたりします



菱マンガン鉱は、モース硬度4の軟らかい石なので

石自体はそれほどのものではないのですが・・・






クリックすると写真が拡大表示されます






横13.5×高さ(台込)23.5×奥3.5  2533g




亡くなられた一選堂(旭川の水石業者)の相内さんよりいただきました











横8.5×高さ2.5×奥4  169g

















横20×高さ7.5×奥3.5  873g







これはパワーストーンを扱っている店から購入

これで10万近くしました












横47×高さ(台込)21×奥21  およそ20.5㎏(台込)



















北海道 稲倉石鉱山の菱マンガン鉱(桜マンガン)、通称 積丹ルビーに

水晶と黄鉄鉱が入ったものです

北海道の水石業者さんから購入したものです


水晶は白ですが、マンガンのピンクを映すので実に綺麗です

鉱物趣味はもちませんが、へんなハデさがなく

桜山としてみれるので気にっています












横26×高さ21×奥13  およそ10.7㎏



























亡くなられた一選堂の相内さんが

超一級品の積丹ルビーとして


ヤフオクに出していた石です



勧められたのですが、水石趣味の私としては

もっと色の濃いものが好みなので、スルーしたのですが


そのとき、相内さんが

「花が咲いたように見えるものがいいモノである」

と、おっしゃっていました













この石は、北海道の骨董商の蔵出しとして

たまたま世にでたものです


重量は10㎏を超えるばかりでなく


花の見事さなこと バランス

また、深紅の花とピンク花が見られること


これ以上の積丹ルビーは、写真でも観たことがありません




積丹ルビーは、鉱物学的には

ロードクロナイト〔菱(りょう)マンガン鉱〕




ロードクロナイトは、アルゼンチン産が有名なことから

インカローズ(インカ帝国の薔薇)とも呼ばれています



この石は、積丹のぼたん といったところでしょうか









秩父鉱山の桜マンガン





横9×高さ14×奥7  1115g


埼玉県の秩父鉱山の桜マンガン










栗原鉱山の桜マンガン





横15×高さ5.5×奥9  1825g


三重県の栗原鉱山の桜マンガン

夜桜でみれます









黒川鉱山の桜マンガン





横16×高さ(台込)23×奥7.5  4㎏強




この石は、群馬県桐生市の黒川鉱山の桜マンガン

水石を趣味としていた人が磨いたので味があります








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