緋山酔恭「山水石美術館」 『段石』 瀬田川石・四万十川石・神居古潭石・多摩川石


段    石




土坡石に似ていますが

平らな面(土坡)を2つ以上もつことが条件で

土坡石がやたらとあるのに対し

段石の名品というのはなかなかありません






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瀬田川石



銘「夏凪」

(なつなぎ)




横25×高さ(台込)5弱×奥11.5  1994g




















海の景としてもみれます









四万十川石





横22.5×高さ(台込)8×奥11  2552g

















神居古潭石

〔墨黒〕





横30.5×高さ12.5×奥16.5  およそ7㎏





以下、オイルを塗って撮影しました












ヤフオクをみていてもあきらかなように

土坡(どは・平野や平地)の石はやたらと出てきます

しかし段石の名品には、めったにお目にかかれません



なお土坡には

山と一体となった「遠山土坡」(山形土坡)

土坡が高い位置に存在する「高(たか)土坡」

段石と一体となった「段石土坡」がありますが

出てくるのは

山形か高土坡で、段石土坡は希少です



この石は、段石土坡のお手本となる石です

景が素晴らしいです


質も、標準の四万十川石ぐらいで

超硬質ではないものの、硬さがあります


質が悪いと、オイルを塗ってもよくなりませんので

それなりに硬質なわけです



さらに、この石の特筆すべきところは

段差のところも、おっかけた感じがなく

ちゃんと川ズレが効いているということです










神居古潭石

〔真黒〕








横23×高さ(台なし)14×奥13  5.5㎏弱




この石はこのように観賞するよう台座が作られてありましたが

私は、前の写真のようにみています

峠道とその奥に望む

これからめざす山頂の景色です

このような見方をするのは

登山を経験し、いくども実際に山を見てきた人でないと

理解できないかもしれません


いずれにしてもこのように段をもつ石は珍しいといえます










秩父 古系砂岩





横19×高さ11.5×奥12  2814g
















長内川石





横32×高さ(台なし)33×奥17  およそ29.5㎏
















横に寝かせると

段石として観賞できます










岩手 久慈川石





横33×高さ15×奥11.5  9.5㎏




















員弁川石

(いなべがわいし)





横19×高さ(台込)11×奥12.5  2503g

















庄内川石

(しょうないがわいし)






横25.5×高さ(台込)7×奥16  2927g







段石土坡の真黒で、質もよいです









好間川石

(よしまがわいし)





横21.5×高さ(台込)5×奥8.5  1005g

















御牧真玉

(エンペランダム)





横16.5×高さ4.5×奥10.5  1249g




















多摩川石





横20.5×高さ(台込)8.5×奥12.5  1678g




















多摩川石





横29×高さ(台込)13.5×奥18.5  およそ8㎏


























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