緋山酔恭「山水石美術館」 全国の水石・美石を紹介 白山紋石・飛騨紋石


白山紋石系

(総集編)



古い文献によると

白山紋石は、岐阜県大野郡白川村 庄川御母衣(みほろ)ダムより下流約2km

大白川河口付近の河原と上流地で採取されるとあります




庄川は、岐阜県北部および富山県西部を流れる、庄川水系の本流です

古く雄神川(おがみがわ)と呼ばれていたそうです

流域には、合掌造りで知られる白川郷や五箇山などがあります



大白川(おおしらかわ)は、白川村を流れる庄川の支流です

ネットには詳細な記事はみられませんが

【 白川村 平瀬温泉郷 大白川橋北(白川郷合掌造り集落から

南へ約15kmの位置)から県道白山公園線を約13km行った先には

白山国立公園大白川園地があります】 とありました


話を庄川に戻します   ウィキペディアよると

【 庄川は、岐阜県高山市南西部の飛騨高地にある山中峠(1,375 m)と

烏帽子岳(1,625 m)を水源としている。一色川と合流した庄川は

高山市荘川町牧戸で御手洗川と合流し

御母衣湖から白川村を経て北上し富山県に入る

庄川峡を経て、砺波市庄川地区で平野部に出て北流し

砺波平野・射水平野を潤し、射水市新湊地区の市街地の西側で富山湾に注ぐ

上流部は電源開発が進み、御母衣ダムを始めとしてダムが多い

なお、庄川支流の御手洗川の水源は岐阜県郡上市 ひるがの高原の湿原で

この湿原が中央分水嶺になっており、分かれているもう一方は

長良川となって太平洋まで繋がっている 】 とあります




重要な点は、【 白山紋石は、石川県の手取川(てどりがわ)や

支流の尾添川で採れる石である

岐阜の白川郷あたりの大白川(おおしらかわ・庄川水系)で採れるものは

白山紋石にそっくりだが、花弁が大振りで乱れる傾向にある

これは、飛騨紋石と呼ばれている 】という広く流布している話は、間違えです


白山紋石は、もともと岐阜の庄川、および大白川の石です





但し、のちに、手取川や支流の尾添川で

本来の白山紋石と似る石が見つかり

これを含めて「白山紋石」と呼ばれるようになった

という経緯があるようです







飛騨紋石に関しては、本来、白山紋石とはまったく別モノです

岐阜県高山市を流れる神通川水系の 大八賀川(だいはちがかわ)

小八賀川(こはちがかわ)の石で採取された

小菊や梅花など、小さな花の石をいうそうです





なお、手取川は、石川県の主に白山市を流れて

日本海へ注いでいる手取川水系り本流で

石川と通称された時代もあり、石川県の名称由来となっているそうです


石川県白山市と岐阜県白川村の県境にそびえる

手取川は、 加賀の名峰 白山(2702m)に源を発し、北流します









日本100名山 荒島岳より見る加賀の名峰 白山


西日本で唯一高い山で

富士山、立山とともに古来より三霊山とされてきました






荒島岳より白山(左。右は白山連峰の別山)





日本200名山 笈(おいずる)ヶ岳より見る白山


笈ヶ岳は、登山道がないので

ヤブや低木が雪に埋まっている時期に登るしかない山です

緋山撮影





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白山紋石





横11×高さ(台込)11×奥10  2159g










白山紋石庵の山下さんよりいただきました











横12×高さ(台込)15×奥7  2043g







白山紋石庵の山下さんよりいただきました


前の石が宝石磨きしてあるの対し

この石はその手前でとどめて風合いをもたせています











白山紋石 セピア母岩





横13.5×高さ(台込)13.5×奥11  1849g















白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです









白山紋石 ぼたん花





横19×高さ(台込)27×奥11  7㎏弱




この石は、白山紋石の珍品で

ぼたん紋様の花がみられます









高道万石堂の高道さんよりいただきました









白山紋石 小花(桜花・赤花)





横12.5×高さ(台込)25.5×奥12  3822g




















この石はメルカリで落としました


地元の方のブログの白山紋石の小花の咲く大きな石の写真をみて

白山紋石庵の山下さんに、同様な石を所有していませんか?

手に入れることはできますか?

と聞いて、さんざん探し回ってもらったことがありました



しかし、花がつながっているものや

バランスの悪いものしかなく

購入する気になりませんでした


それだけ白山紋石の小花は稀少です

(みな知らないようですが)



それが5年ぐらい前で

しばらく石の収集から離れていて

メルカリをみたら、この石が1万円弱で出品されていました


この石は三角柱で三面あって、どの方向からも観賞できます

しかも、白と桜色の花が咲く面と

母岩に緑が混じり、赤花(色のついた花)が咲く面とがあります






赤は、根尾の桜石











白山紋石 花火





横13×高さ(台込)11.5×奥6.5  1088g


花火と呼ばれるものの自然石

白山紋石庵の山下さんよりいただきました











横13×高さ(台込)10×奥8  1478g


花火と呼ばれるものの磨き石

白山紋石庵の山下さんよりいただきました









白山紋石 孔雀

(梅花石)





横12.5×高さ(台込)14.5×奥6.5  2256g




石川県白山市を流れる手取川水系の尾添川の石


白山紋石の拾える川で見られる石で

地元では「孔雀石」や「梅花石」と呼ばれていると言います






白山紋石庵の山下さんより購入しました

山下さんの磨き、作台です












横12×高さ(台込)18×奥10  2703g




上の石より、玉が二重で孔雀石っぽいです







この石も、白山紋石庵の山下さんより購入しました

山下さんの磨き、作台です



母岩の色がよく、玉もねずみでなく銀色にみえます

玉がつまってバランス的にはもう1つですが

なかなかのお気に入りです










飛騨紋石と
信じていた石






横15×高さ(台込)15.5×奥10.5  1970g













底切りせずに、全面磨いてあります




ヤフオクを通して、富山の方より入手しました









大白川の梅花石





横15.5×高さ(台込)17.5×7  4㎏



白山紋石庵の山下さんより購入しました

山下さんの磨き、作台です










本来の飛騨紋石





横11×高さ(台なし)19×奥4  765g














横12×高さ17弱×奥5強  1075g





赤の系統は珍しいです







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