日野竜眼 竜眼とは、岩に石灰岩が入り込んだ石を言います 竜眼の語源については調べましたが分かりませんでした 形を竜に見立てて「竜岩」と呼んでいたものが 「竜眼」と表記されるようになったのでしょうか? 竜眼の代表である揖斐石は、石づき盆栽にする石としては 最高の評価を得ています 竜眼は、石灰岩の出るところにあるので各地で拾えますが とくに揖斐石、丹波の竜眼、そして秩父の日野竜眼が名高いです また秩父ではあちこちで竜眼は出るようですが 日野のものが最も著名です 盆栽を石づきで懸崖(けんがい)に仕立てると実に風情があります ![]() 石付き盆栽の懸崖づくり 転写 このように、石に松やさつきなどの根を添えて、細い針金でしばっておくと 根が自然と石にたかります ![]() 竜眼の石付き 楓 転写 ![]() ![]() 岩松をたけた龍岩 転写 日野竜眼は、石づき盆栽の石の他に かつて業者がシャベルカーを使って庭石として切り出していたことから 秩父の名家の庭で大きなものを見かけることがあります 武州日野の安谷川(あんやがわ)沿いの山中より産出することから 安谷川の竜眼とも呼ばれます かつて業者が採石していた場所での採石は現在禁止なうえ そこでは水石になるようなものを拾う可能性はゼロに近いです そこよりはるか奥に拾える場所がありますが 沢登りの経験のない一般の者にはとても入ることはできません またそこは距離にしてわずか7、800メートルの急斜面で 台風で荒れないと水石になるような石はなかなか得られません 日野竜眼の母岩の色は赤(赤紫)と緑のものがありますが 母岩にかむ石灰は、赤が白であるのに対して、緑のものは灰色です また、緑のほうは形のよいものができにくいので 水石観賞としては、赤のものになります ![]() 緑の母岩のもの 台に接着してあります 以下の写真の秩父日野の龍眼石は 全て自採石で、底切りしたものはありません 以下のような大きなものも拾ってきましたが 庭のある方にお譲りして 今は所有していません ![]() 横42、高さ22、奥行き30 25.2キロ ![]() 横36、高さ17、奥行き29 15.9キロ 赤富士 クリックすると写真が拡大表示されます クリックすると写真が拡大表示されます 横73、高さ23、奥行き25 谷からしょってくるのにギリギリの大きさでした ![]() 青(緑)の系統 横23、高さ15、奥行き19 珍しいものとしては 以下の石が拾えましたが 今は手放しています ![]() 黄金色 横23センチ、高さ15センチ、奥行き19センチ ![]() クリックすると写真が拡大表示されます 滝石 横23.5、高さ13、奥行き18.5 クリックすると写真が拡大表示されます 横22×高さ12.5×奥11.5 2614g ![]() 横19×高さ8.5×奥11 843g ソフトクリームみたいでちょっと面白い 横8.5×高さ7×奥5.5 276g 横14×高さ23×奥13.5 およそ4.5g 横23×高さ22.5×奥11 およそ6㎏ この石は、赤でも緑でもないタイプです 写真では灰色にみえますが、実際は青味がかった灰色です ジャグレをもち、なかなかの景です 横13.5×高さ9×奥4.5 538g ![]() 王岳より見る富士。王岳は富士の眼下に西湖が望めます ![]() 御坂山塊最高峰 黒岳より富士。眼下に河口湖 左の石は、荒川の梅林石 ![]() 十枚山(身延線周辺の山)より見た富士 木々には霧氷。霧氷は溶けてなくなるのではなく、風でハラハラと落ちます ![]() 日本200名山 毛無(けなし)山より見る富士 毛無山は富士周辺の山では一番高いです 富士の肩より旭日。木々には霧氷があります ![]() チョコレート竜眼 秩父の代表的な石の1つで 岩松(岩ヒバ)をたけたり、石づき盆栽に用いるのに人気な石です 水石になるものは少ないです 母岩に石灰岩がかむ本来の竜眼とは違いますが 竜眼と同様に草花をたけるのに使うこと 赤い岩が混じったものがあること から竜眼と呼ばれるようになったと思われます 以下の写真のチョコレート竜眼石に底切りしたものはありません 横20×高さ12×奥12 およそ4㎏ 横9.5×高さ13×奥5 473g ![]() ![]() 日本200名山 北アルプス 烏帽子岳 横7.5×高さ(台込)12×奥4 343g 丹波の竜眼 横23.5×高さ12.×奥12.5 2911g この石はずっと前に、私が手作りパンの店をしていたころ お客さんからもらった石で 石のブームのときに地元で購入したとのことでした 底切りですが、大きさが手頃でなかなか景色がいいので 手放さずとってあります 外に置いておいたので 底がなんとなく自然風になりました
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