緋山酔恭「山水石美術館」 全国の水石・美石を紹介 亀甲石


秩父の亀甲石




秩父両神村の石で、古谷とともに有名なのが亀甲石です

この石も両神から群馬県の上野村の山中に産出し

上野村の原石地は天然記念物となっています


秩父の亀甲石は、北海道のものと違い

美しい亀甲紋様をもつものは少ないですが

総じて硬質です


また、山形や姿石としての名品が出るのも特徴と言えましょう

亀甲も古谷同様、里の方に出たものはほとんど採り尽くされて

かけらも拾えないという状態になっています

泥は、古谷の泥よりも硬質化しているようで

これを落とすのはとても骨が折れる作業です



秩父は、石灰岩の産出地として有名で

西武鉄道は当初、秩父セメントが採掘した

石灰岩を運ぶために建設されたといいます


そんな秩父なので、硬質石灰である 

古谷石や、亀甲石が採れるわけです


また、古谷石の採れる谷のほうが圧倒的に多く

亀甲石の採れる谷は少ないです


なお、亀甲石のある谷には、必ず古谷石も採れますが

古谷石のある谷に必ずしも亀甲石があるとは限りません



また、古谷と亀甲は親戚みたいなもので

泥を落としてみないと古谷か亀甲かわからいもの

落としても両者の中間質で分類に悩むものもあります


また、亀甲石の場合、ワックスを塗る前は

最終的に黒になるか灰色のままかはわかりません





秩父の亀甲石に関しては、業者から入手したものはなく

全て底切りしていません




クリックすると写真が拡大表示されます






横25×高さ29×奥26  14.6㎏
















横18×高さ6×奥16  2546g













横17×高さ25×奥10  2920g











この亀甲石は、古谷石のような皺(しゅん)を持ちます

















横18.5×高さ11×奥14  2660g




かぶと山


この石も古谷同様の皺(しゅん)を持ちます

ちなみに静岡の静岳石にはこのような皺がないことから

静岳石より秩父の亀甲石のほうが古谷に近いことが言えます







日本200名山 燕(つばくろ)岳の山頂部

遠くから眺めて風格に欠けるので200名山に甘んじていますが、

花崗(かこう)岩が立ち並んだ山頂部美しさが別格なことから

北アルプスのなかでもとても人気の高い山です




















横7.5×高さ(台込)11×奥7  411g


秩父の亀甲石の場合、このような丸い玉の中に、亀甲石ができて

谷を転がるうちに、外装の岩がとれるのでしょうか?

最初の石や最後の槍ヶ岳もそのようにしてできたようです

その意味で、この石は、生まれての亀甲石と言えます












横16×高さ15×奥22  およそ4.5㎏






















横17×高さ(台込)12×奥10  1684g








日本100名山 奥穂高岳(標高3位)より見る 槍ヶ岳(5位)

中央左に涸沢(からさわ)岳、右に北穂高岳











表銀座ルートより見る槍ヶ岳






日本100名山 北アルプス 笠ヶ岳より見る 槍ヶ岳。槍の穂の左に小槍が見えます


















北海道の亀甲石

(金山石)



北海道の金山石には、亀甲石になるものと

古谷のような山水の石になるものとがありますが

山水になるものは少ないようです

また、金山石は、皺(しゅん)が入らないようです








金山は、北海道空知郡南富良野町の地区名です






横26×高さ30×奥21  およそ11.5㎏










こちらの面は機械で仕上げたようです











横21×高さ(台込)18.5×奥14  5.5㎏弱









 自己紹介
運営者情報



 時間論



 
 









トップページへ