上藻別の球果流紋岩 球果(顆)流紋岩とは、溶岩が冷えて固まるとき 石英(玉髄、めのう、オパール)が入り込んだものだといいます 全国各地にみられるようですが 北海道の上藻別・鴻之舞の球果流紋岩は 道の天然記念物の指定を受けています 鉱物の研究者の資料によると 「上モベツ九線川上流では風化土状になった流紋岩中に オパールからなる球頼が多数産出する .球頼の表面は数mmから数em程度の半球突起物に覆われている .球頼本体の大部分はオパールであり・・・」 とありました 「球頼」とは「球顆」「球果」のことだと思われ そこらあたりが天然記念物とされているのかと思います クリックすると写真が拡大表示されます 横20×高さ11×奥15 3㎏強 立てて飾る台座があったが、このようにみるのが一番です このような鮮やかな赤の入る石は、珍しいということで 前所有者は、最初7万円の金額を提示してきたそうですが そこを亡くなられた一選堂(旭川の水石業者)の 相内さんの交渉のおかげで わりと安価で入手できました 横17×高さ(台込)13.5×奥9.5 2892g あまり球果はみられませんが オパールがしっかり入っています 亡くなられた一選堂(旭川の水石業者)の相内さんよりいただきました 横13×高さ(台込)18×奥9 2069g(台込) 男鹿青石 秋田在住の男性のブログに http://blog.goo.ne.jp/kmitoh375/e/ 94f810244eb86df47dfdea72c8bf3d57 男鹿青石についてこのようにあります 「男鹿石」といえば、一般的には寒風山で採掘されて 庭石などに利用される輝石安山岩のことだが もうひとつ置物として観賞する「男鹿石」とよばれるものがある 石愛好家の間では有名なもので「男鹿青石」と命名されている 秋田県立博物館の成田榮樹さんから男鹿青石について教えていただきました 1) 男鹿青石は複数の鉱物からできているようだが、標準和名はなにか? 碧玉及び球顆状構造を含む流紋岩質の火成岩 主要成分は、二酸化珪素SiO2で 酸化鉄や水酸化鉄などの不純物が混入している 不透明で、緑色・黄色・褐色などの様々な色や縞模様となったもので 津軽の錦石や佐渡の赤玉などと同族であると考えられる 2) 男鹿青石はどのような状況で生成されるのか? 地底の流紋岩質溶岩が地上もしくは地上近くに噴出して 比較的短時間に冷却してできた岩石 したがって、石英(二酸化珪素SiO2)は 微細な結晶またはガラス質(非晶質)となっている また、鉱物が放射状に連晶して球顆状構造ができたものと考えられる 不純物の多少、凝固する時間によっては 玉随(ぎょくずい)・メノウ・黒曜石・鉄石英などと近縁な岩石といえる 簡単にいうと、球果流紋岩と、ジャスパーや 玉髄が混合したような石ということでしょう いまでは幻的な石のようです 横18×高さ(台込)19.5×奥10.5 3㎏弱 秋田の草薙工務店さんよりいただきました 草薙さんは石の収集家でもあります 横16.5×高さ(台込)12×奥7 1406g この石は、私が最初に手に入れた 男鹿の青石で 天然石大好きさんより譲っていただいたものです 横8.5×高さ(台込)12×奥6.5 696g この石は、白山紋石庵の山下さんよりいただきました 横29×高さ(台込)20.5×奥17 およそ7㎏ 横16.5×高さ(台込)13.5×奥12.5 2.18㎏ 男鹿の青石に、興味をもったのが 前述したサイトですが そこに以下の2つの写真が掲載されていました これを見たとき、両者があまりにも違うので 「男鹿の青石っていったいなんなんだろう?」 から始まりました とくに、最初の石は、碧玉に紋様が混じった感じで 「ぜひ、入手したい」と思いました しかし、緑の碧玉部分と、紋様の部分が バランスよく入ったものが なかなか手に入りませんでした 今回ようやく、そうした石を 手にできたわけです 秋田の草薙工務店さんよりいただきました 男鹿渦巻き石 横19×高さ(台込)16×奥16.5 およそ4.5㎏ この石は、茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました 以前、秋田の草薙工務店さん ( 草薙さんは石の収集家でもあります)より いただいた下の石を所有していました 今は、石友さんのもとにいきました 1672g 草薙さんによると 男鹿の海岸で採れる海石だそうで、たいへん貴重な石だそうです 秋田 紫孔雀石 横23×高さ(17×奥6.5 3.63㎏ 秋田県の紫孔雀石とのこと この石も、秋田の草薙工務店さんよりいただきました 硬質でチャートと思われます 透明度の高い部分も混入し、なかなかいい石です 対馬渦紋石 長崎県対馬の浅茅(あそう)湾の砂地からは 鎧石という水石として観賞される石が採れます その鎧石とともに、対馬の名石として知られているのが 渦紋石(かもんせき)です 渦紋石も浅茅湾で採取できる海石で 石質は、安倍川(静岡県)や室戸(高知県)の 鉄丸石(てつがんせき)に似ていますが 紋様が出るところに面白さがあります 横13.5×高さ(台込)16.5×奥2 1371g この石は、表面をかるく磨いてあるようで 艶々です 長崎県諫早市の佳石庵の中路さんよりいただきました
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