根尾の桜石 根尾の桜石の産地は 菊花石の採れる初鹿谷(はつしかだに)です 根尾では、業者による菊花石の採掘がなされていました 現在、菊花石の8割を産出した 大須集落の赤倉山は採掘が終わりましたが 初鹿谷では今もわずかになされています もともと桜石というのは 業者が興味を示さなかった石です それを、満天菊さんや、天然石大好きさん あるいは白山紋石庵の山下さんなどの趣味人が 菊花石を拾いに行って拾えないと (採掘業者は岩を砕いて、大きな石だけをもっていくので 残された小さな石を拾っていくわけですが) 桜石の原石を拾ってきて仕上げて ブログに紹介したのが 広く世間に知れ渡るきっかけになったかと思われます またそういった趣味人、風雅を好む方から 私も入手して、サイトに載せたりしました こうして私が桜石の秀石を収集し、公開できるのは 天然石大好きさんと 白山紋石庵の山下さんのおかげであるのです それ以前は、富山の高道万石堂さんが たまにヤフオクに出す程度でした 業者が興味を示さない石とは知らなかったので 希少石かと思っていたくらいです 当時、ヤフオクを通して高道さんから購入した桜石 横12.5センチの小さいものですが 競って8千円くらいで落したと記憶しています 綺麗に撮れていますが 実物の色は写真よりもっと暗くです ヤフオクの写真はさらに美しく撮れていて 手にしてがっかりしたのも憶えています また、根尾の桜石は 桜の花に、芯(白い斑)が残っているものが上等である ことを知ったのはずっとあとになってです こういったものしか出回っていなかったので 斑(ふ)が入るということすら知りませんでした 満天菊さん、天然石大好きさん、白山紋石堂さん こういった人たちが、桜石にもよいものがあり、鑑賞になる ということを世に知らしめた功績は大きいと思います そんな桜石ですが 中にはみごとなものもあり そうしたものは愛好家の間で「御殿桜」と呼ばれるようになり また、石が黒っぽいものを「夜桜」と呼び 珍重しされるようになっていったようです このようにもともと愛好家の観賞の楽しみであったため 「御殿桜」のレベルの桜石を手に入れるには 地元の愛好家が頼りとなってたわけです 菊花石のいいものは、業者からお金で入りますが かえって桜石のいいものは、なかなか入らない状態にありました その後、貝沼喜久男 更紗花瓶保存会 の会長である 七里さんが、毎日のように、桜石を原石を拾ってきて 磨いて、仕上げて、世に広めたということになります 近年では、欧米の方からのニーズが高くなっているそうです 桜石を世界に知らしめ、弘めていく意味においても 七里さんの文化的貢献は大きいと感じます 実際に自分で原石を拾いに行き 磨いて仕上げている愛好家の方によると 「桜石はジャスパーではないかと思う」と言います それほど石が硬いのです しかし 黄色も赤も、佐渡の石のような鮮やさをもたないこと 黒ずんだ石が多いこと 石に巣穴が入りやすいこと 花の芯となる白い斑が落ちてしまいやすいこと といった理由から なかなか「御殿桜」と呼べるレベルの桜石ないのです クリックすると写真が拡大表示されます 横11×高さ(台込)15×奥3.5 1143g この石は、天然石大好きさんにお願いして 譲ってもらったみごとな桜石です 台もご自身の作で、薄くこしらえいあって素晴らしいですね 石が輝いていて 赤も桜石としては最高レベルの鮮やかさです 台座は世界三大銘木の一つでもある 北米産ウォールナットで製作したとのことです 色という観点だけでいうと 根尾の桜の最高峰かと思います 横14×高さ(台込)13.5×奥6.5 1799g 黄色系の桜石です なかなかこれだけのものは手にはいりません 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです 横6.5×高さ(台込)8×奥4 255g 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです おまけでいただきました 横25.5×高さ(台込)14.5×奥6 およそ3㎏ ちょっと変わった桜石です 赤芯のオレンジの花が咲いています 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです 横10.5×高さ(台込)15.5×奥6 1286g 白梅をイメージさせる名品 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです 横35×高さ(台込)27×奥13.5 16㎏ 白山紋石庵の山下さんよりいただきました 実物は、黄色が山下さんの撮られた写真よりは濃いですが 通常タイプ(夜桜でないもの)としては 紋様、色彩、大きさの三拍子揃っていて 最高峰の桜石ということです 横23.5×高さ(台込)17.5×奥9 およそ4.5㎏ この石も、天然石大好きさんに、頼み込んでゆずってもらった石で 天然石大好きさんのブログには 根尾大須(赤倉山)から産出された石で、これ孔雀石? と思われる方も居るかもしれませんが 根尾桜石とも違いますし、自分的に根尾孔雀石と分類いたしました 通常の根尾孔雀石は石灰分が含まれる為か、非常に柔らかいんですが この石は そこそこの硬さがありましたし、粘りも差ほど無かったです。 と紹介されています 台座は高級家具材のチークを使用したそうです 花が桜のようなので「桜石」のページにも掲載しておきます 横17.5×高さ15×奥12 およそ4.5㎏ この石も、孔雀石とも桜石とも呼べる石ですが 桜石に近いものです ヤフオクに、佐渡の赤玉として出ていたのを落札したのですが 競って3万円を超えてしまいました 競ってきた人は、佐渡の羽茂五色かなんかと思ったのでしょうか? このような赤い桜石は、地元の愛石家の自採石として ブログでみたことがあり ぜひ入手したいと、ずっと思っていました なお、表面は磨いてあるようですが 宝石磨きでピカピカにしたというのではなく 自然風に仕上げてあります また、ヤフオクの写真ほどには そのままの状態では美しくないので ベビーオイルを塗って撮影しました 横11.5×高さ(台込)11×奥8.5 1655g この石は、菊花石の一種の いわゆるミニ花、粒花ですね オークションで意外と高く落札しました 台からみてもかなり古い石のようです 横9×高さ(台込)19.5×奥8 2284g この石は、初鹿谷ではなく、菊花石と孔雀石が拾える下大須で の山下さんが自採し、磨いて台つけしたものをいただきました 通常の桜石とも孔雀石とも違います 桜孔雀 横34×高さ32.5(台込)×奥15 およそ18.5㎏ 赤がわりと鮮やかでキレイです 桜模様 (フラッシュで明るく撮れています) この石は、あきらかに、下大須の孔雀石なのですが そこに赤の花模様(桜)が入る希少な石で 希少というだけでなく、色彩も景色もすばらしく 大きさもあります 孔雀桜 横10×高さ(台込)20×奥10.5 2032g 花は、ぼたん(あるいは梅花)ですが 母岩は明らかに、根尾の桜石です 実際の玉は小さいです 同心円のものも見られます 孔雀の玉は小さいのですが 石質が硬く、鮮やかな赤が入っているので 銀の孔雀と赤で、とても美しい石です また、一つ上の石が、母岩が孔雀石、模様が桜なのに対し こちらは、母岩が桜石、模様が孔雀です 夜桜 横4.5×高さ(台込)10.5×奥3.5 252g この石は、夜桜です 花がぼたんのようで面白いです 満天菊さんより譲ってもらったもので、フクロウ形に仕上げてあります 横11.5×高さ(台込)16.5×奥5 1488g この石も、夜桜です 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです 横7.5×高さ(台込)12.5×奥3 312g 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです おまけでいただきました 横10.5×高さ(台込)16.5×奥3.5 1078g この石も、夜桜です 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです 横16×高さ(台込)22×奥7 およそ3.5㎏ 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです 夜桜の赤桜 横12.5×高さ(台込)18×奥7 2020g 白山紋石庵の山下さんが、自採石をご自身で仕上げたものです 昼夜桜 横24×高さ14×奥15 およそ6.6㎏ ふつうの桜石に、夜桜が同居した石で とてもめずらしいものです 昼夜桜と名付けました なお、石は研磨されています 雷光石 横6.5×高さ(台込)7.5×奥2.5 159g この石は、根尾の菊花石専門業者の杉山さんより 菊花石を買ったおまけにいただきました 根尾の初鹿谷でとれるそうですが 数はそれほどないそうです 朱の色が綺麗で 紅加茂に似ています 雷光石 銘「赤麒麟」 横12.5×高さ(台込)12.5×奥7 1308g この雷光はヤフオクで落札しました 出品者はこれを、赤龍と見ましたが 緋山は、麒麟と見立てました また、出品なされた方は この柄を、鳳凰と見立てています 緋山なら、右端の赤い塊は、尾っぽとみて このように全体で、鳳凰と見ます 右の石は、七里さんからいただいた 七里コレクションに掲載の石 鳳凰と赤龍 赤龍と赤麒麟 根尾川のほたる石 鉱物の蛍石(フローライト)ではなく 現地で、蛍石と呼ばれ観賞用とされている石です 質は、石灰岩なのでしょうか? この石は玉と、そのバランスがよいのでヤフオクで落札しました 横15×高さ17×奥7.5 2259g 台座がついていましたが すえると景色が悪いのでこのように置いて撮影しました 石 は磨いてあります
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