トマム石 鵡川(むかわ)は、日高山脈の北部にあたる 上川、日高、十勝の境界付近に源を発し 夕張山地を流れて鵡川町で太平洋に注ぎますが この鵡川の上流部がトマム川と呼ばれていたそうです トマム川と双珠別川(そうしゅべつがわ)とが占冠(しむかつぷ)村で 合流して鵡川となっていたようです それがいつの頃からか鵡川の名に戻され 地形図にも鵡川と記載されるようになったといいます また、鵡川の源流部には ポロカトマム川(ホロカトマム川)という支流があり ここは明治から昭和の初めまで大規模な砂金採取が行われたようです 鵡川上流部 Googleの地図にはいまはにトマム川の名がある トマム石(トマム川石)は、深緑の石で 古潭に似てはいますが 亡くなられた一選堂(旭川の水石業者)の相内さんが 「トマムを古潭と偽って売る人はいてもその逆はしない」 と言っておられたとおり 質は、古潭より落ちます ただ「古くに採取されたもののなかには 古潭の輝緑と見まごう質のよい石もあったらしい」 とも語っておられました トマムは苫鵡と書き、アイヌ語で「大いなる荒野」を意味するといいます クリックすると写真が拡大表示されます 横24.5×高さ(台込)10×奥12 2376g この石は、札幌愛石会の相談役の野村さんよりいただきました 頭に白が噛んでいたり、底が少し上がっているなど欠点もありますが ジャグレがよく、質もトマムとしてはまぁまぁです 足寄川石 〔あしょろがわいし〕 この石も北海道を代表する水石となる石です わりとヤフオクに出てくる石で 基本、掌上サイズの石が多く 薄溜まり石や抽象石がほとんどです わたしもそういう石をいくつかもっていましたが もともとそんなに好きな石ではないので いまは手放し、以下の4つのみ所有しています この石は、真黒というより灰黒で オイルを塗って黒くみせて観賞します 横17.5×高さ11.5×奥8.5 2141g この石は、足寄にしては、溜まりがかなり深いです かなり昔に、ヤフオクで競って落とした記憶があります なお、足寄の場合、だいたいオイルを塗って黒くしますが そのままだとこの石の写真にある感じです 横21.5×高さ9.5×奥13.5 2851g 柳屋ポマードを塗って撮影 この石は、亡くなられた一選堂(旭川の水石業者)の 相内さんからおまけでいただきました 本来、台座があり 写真手前を底にして立てて観るようになっていました しかしそれではどうしようもないので 寝かせてみたらとてもいい山になりました 足寄石の山水景石というのは珍しいです 手前がちょっと上がっているところに 景にしまりが出ていますね 横23×高さ(台込)9.5×奥13.5 およそ3.5㎏ この足寄は、茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました 典型的な足寄で 景が、抜群によく 足寄にしては、大きさもあります 柵留川石 〔さっくるがわいし〕 枝幸町 ここに掲載する石は、天塩川の石として入手しましたが のちに、枝幸町のいずれかの河川で採取されたものとわかりました この石を手にしたきっかけは 千軒石の著名な収集家であられるセンゲンさんのブログに とても肌に味わいのある素敵な 天塩川石の写真が掲載されており 天塩川の石に興味を持ったことからです 左右35、高さ13、奥行き14cm クリックすると写真が拡大表示されます センゲンさんの所蔵する 「百名山」と銘のある吉田凡石さんの遺愛石です 北アルプスの白馬岳方面より見る 白馬鑓ヶ岳(しろうまやり) 転写 転写 「百名山」をみて 「肌に味わいのある石だな」と思い まず、札幌愛石会の相談役の野村さんにお尋ねしました すると「倉庫1つ2つあったかもしれないので今度みてみる」 「天塩川の石は、トマム川や遠別川(えんべつがわ)の石に近い」 というお話です 遠別川石というのは持っていませんが 亡くなられた一選堂(旭川の水石業者)の相内さんが 「石質は古潭に似てジャクレる」と言っていたので トマム 遠別 あれ? センゲンさんのブロクの写真、そういうタイプの石じゃないけどな・・・ と思いつつ つぎに、旭川水石会の副会長の陶山(すやま)さんにお尋ねしました すると、陶山さんは 「天塩川の石、たいした石じゃないよ」 「吉田凡石さんとか深川水石会の3人くらいが拾ってはいたけど」 「私も誘われたけど、行く気にならなかったよ」 「うちにも凡石が持ってきた石が1つあって こないだヤフオクに3千円で出したけど入札なかったよ」 「天塩川の石ってこういう石だという見本に持つのなら その石、もう一度、ヤフオクに出してあげようか?」 と言うのです いやいや センゲンさんのブロクの写真の石 写真でみる限りでは 石肌、とても面白いんだけどな・・・・ と思いつつ その石のヤフオクへの再出品をお願いしました それがこの石です さすがに景に乏しいので 「もうちょっといい石はないのですか?」 「私が北海道の人間ならともかく 見本として持っていても意味がないので」 と言うと 「うち(旭川水石会)の会長が1つ山形のいいのを持っているけど それは値段がちょっといくけど、会長に交渉してあげようか? たぶん手放さないでまだ持っていると思うけど・・・」 という話から 入手したのがこの石です 横27.5×高さ(台込)9.5×奥14.5 およそ3.5㎏ 陶山さんの話では この石は、古くに、札幌愛石会の事務局長の木村さんが自採した石で それをのちに、旭川水石会の会長 水上(みずかみ)さんが 自身(陶山さん)の目の前で、木村さんより譲ってもらったのだそうです なかなかのみごとな景ではありますが センゲンさんのブロクの天塩川とは違い 古潭質であることを尋ねると 「ザラザラの肌が下流まで流れて このような古潭質になったもので 天塩川でこのように川ズレる石はほとんどない」 「これまで数個しかあつかったことがない希少な石である」 という話をされました 写真の段階では、気づかなかったのですが この石を手にして この石は、完全な川ズレ石でなく 川ズレでは落ちきれなかった硬質化した泥を 鉄ブラシ、あるいはハンドグラインダーで落としてある と感じました つまり古谷石や亀甲石でみられるような 硬質化した泥が 表面にわずかにたかっていて これを落としてあると思われたのです 私は、秩父の古谷や亀甲を自採し 仕上げてきた経験があります 硬質化した泥は、非常に落ちにくいのです そうした私が、この石の肌から判断するに この石は、鉄ブラシを使ってこすり、雨にあててまたこする という手作業によって仕上げたのではなく 機械(ハンドグラインダー)を使って 一気に仕上げたのではないかと感じました なので肌合いが、若干とはいえ 磨き石っぽくなってしまったのであろう ということです 但し、形まではつくってはいないはずだ というのが、私の判断でした これについて、陶山さんに 「これ、グラインダーで表面磨いているよね」 と、聞くと 陶山さんは 「古い石だから詳しいことわからない」 という返答でした この時点において、今回の石に対し 私には、以下の2点の疑問が残っていました 1、センゲンさんの石や 北海道水石庵 蔵石集 月影川凍石 セレクションというサイトの石が 川ズレて、外装を取り去ったとしても ちょっと真黒になるとは考えにくい 2、完全な川ズレ石ではなく、表面を磨いたのではないのか? この2つの疑問があったにもかかわらず 陶山さんに対し 「また石をもらうことだし、あんまり追及して、嫌がられるのも損だしな・・・」 「水上さんの石を仲介しただけで、陶山さんには利益は入らないだろうし・・・」 「それにお年もめされているし、仕方ないな・・・」 といった心理が働き 私は、それ以上、問いただすことをやめたという 過失を犯したわけです ちなみに こうしたルーター(ハンドグラインダー)を用いれば 先にとりつけるリューターにはダイヤモンドの粉が混ぜてあるので 翡翠すら削れます 話を戻します のちに、センゲンさんと懇意にさせていただくようになり センゲンさんからこの石に対して 「天塩川の石ではないのではないか?」 「トマム石のように思える」 という指摘を受けました センゲンさんは、これまで自身が所有する2石を含めて 6石の天塩川石をみてきたそうですが いずれも肌に味のある石で 真黒系の天塩はみたことないというのです 北海道水石庵 蔵石集 月影川凍石 セレクション というサイトにみられる天塩川石 転写 銘「籠山」 左右47cm とあります 確かに、前述のとおり センゲンさんの「百名山」や 北海道水石庵 蔵石集 月影川凍石 セレクションというサイトの石が 川ズレて、外装を取り去ったとしても ちょっと真黒になるとは考えにくい という疑問は、私にもありました ただ、このような↓肌の古潭は、お持ちですか? 転写 と、陶山さんに尋ねたことがありました すると、「これはいい古潭だね。質も硬そうだし」 「ただ私は見たことないよ」といって 水上会長や、会員のひとたちに聞いて回ってくれたことがあったのです そんな一面もある陶山さんが 産地を偽って、石を売りつけるとは思えないし 天塩が、ブランド化しているならともかく・・・ 陶山さんが、そんなウソをいう理由もないというのもありました そこで、陶山さんの話が嘘でないという前提のもと 天塩川といっても、広いので 凡石さんらが、探し求めた肌石とは 私が入手した石とでは 原石地が、違うのではないのか? と、センゲンさんと結論づけました また、私には 陶山さんが、産地を偽装することはないものの 下流まで下って、川ずれて肌が滑らかになったものとか 木村さんが、下流で拾ったとか いう話については 陶山さんが、想像をもとに語った 思い込みの話 というか いいかげんな話 とみていました なので 「川の石にしては、形ができすぎということもあるし 木村さんは、天塩の下流ではなく、上流 また山(原石地)の方の谷というか沢で採取したものでないでしょうか?」 「底の状態は、泥のつき方、また川の石のように削げていないことからも 私がみてきた秩父の古谷にそっくりで 川の石ではないと思われますが・・・・」 という考えも センゲンさんに述べせていただきました つまり、私の考えとは 川の石を前提として話をするので 「真黒」と表現するものの 神居古潭石やトマム石のような 古潭質(蛇紋岩と変成岩の混合)ではなく 古谷石や静岳石や抹香石 また北海道の金山石やポンピラ石、亀甲石などと同様の 硬質石灰岩ではないのか? ということなのです 硬質石灰岩とみると 必然的に、上流の肌石が、下流で真黒になった という陶山さんの話は怪しくなります 硬質とはいえ、石灰岩です 砕けてしまうはずです 古谷の川ズレなどみたことないです ただ、この考えにもちょっと疑問が残るところがあります 黒に灰色の部分が混じっているからです そこで やはり古潭質なのかな? と加えて、センゲンさんに語りました そのあと、ふと気づいたのが 私のよく採集していた秩父の古谷石との関連性です 秩父の古谷石の場合、以下の写真のように 砂岩質の石灰岩から、泥質の石灰岩まで、とても種類が多いです 一番、粗いタイプの砂岩質の硬質石灰岩=古谷石 標準タイプの砂岩質の硬質石灰岩=古谷石 やや粗いタイプの泥質の硬質石灰岩=古谷石 しっとりタイプの泥質の硬質石灰岩=古谷石 つまり、陶山さんが、産地を偽装するはずがない という前提に立てば センゲンさんの石や 月影川凍石 セレクションというサイトの石のような 天塩独特の肌の石も 私が陶山さんから入手した真黒のような石も 同じ、あるいは近くの 谷というか沢で拾われた 可能性も考えられるということです この写真をみてください 下の方をみると、砂岩質の古谷であることがわかりますが グラインターで削っていくと 泥質の古谷のような質が現れます そうなると、センゲンさんの石や 月影川凍石 セレクションというサイトの石も グラインダーで磨くと 真黒の肌があらわれてくるのではないのか? なんていう 思考の迷走に陥ったわけです 最終的には、センゲンさんが この石を自採したという 札幌愛石会の事務局長の木村さんに聞いてくださいました その結果、木村さん自身が 川の名前は忘れものの 枝幸町(えさしちょう)の川で拾われた ということがはっきりしました そこで、枝幸町の河川をネットで調べたところ 枝幸川という河川はみられず 枝幸町には、びっくりするほどの河川があることがわかりました ざっとこんな↓感じです 音標川〔枝幸町上音標 付近〕、名称不明〔枝幸町上音標 付近〕 ゴメ川〔北海道枝幸郡枝幸町音標 付近〕 北見幌別川〔枝幸町歌登中央 付近〕、北見幌別川〔枝幸町下幌別 付近〕 ペンケナイ川〔枝幸町歌登東歌登 付近〕、四線川〔枝幸町歌登西歌登 付近〕 名称不明〔枝幸町歌登本幌別 付近〕、田中ノ沢川〔枝幸町歌登本幌別 付近〕 徳志別川〔枝幸町歌登大曲 付近〕、一線ノ沢川〔枝幸町歌登志美宇丹 付近〕 岩屋ポウルンベツ川〔枝幸町歌登本幌別 付近〕 フミ川〔枝幸町風烈布 付近〕、名称不明〔枝幸町風烈布 付近〕 問牧川〔枝幸町問牧 付近〕、名称不明〔枝幸町問牧 付近〕 ペセトコマナイ川〔枝幸町乙忠部 付近〕、乙忠部川〔枝幸町乙忠部 付近〕 栄川〔枝幸町岬町 付近〕、オフンタルマナイ川〔枝幸町 付近〕 名称不明〔枝幸町宇遠内 付近〕、オッチャラベ川〔枝幸町岡島 付近〕 イノコタンポ川〔枝幸町三笠町 付近〕 このうち、情報が得られたのは 北見幌別川だけで 北見幌別川は歌登町(うたのぼりちょう)と枝幸町に集水域をもつ 流路延長46.5km、全集水域面積426. 4mの河川で. 歌登町本幌別地区、そして同町中心部を流下し 枝幸町市街中心部よりやや南側の岡島付近にて オホーツク海に注ぐ とありました また、ハンドグラインダーで表面を磨いたのではないのか? という疑惑に関しては 私が、直接、木村さんに、電話でたずねたところ 「その石はよく憶えていますよ」 「磨いたということはなく、完全な川ズレです」 ということでした これに関しては 木村さんが偽証するメリットはゼロなので 信用に足ります ただ、自然の石に 不自然さ 違和感を感じる人はいませんよね 何故か? それは、自然が作り出す本物だからです 違和感 それは人間が手を加えたから? または作ったから? 不自然さ 違和感を醸し出してしまうのです なので、汚れを落とすのに ペーパーをかけた程度のことは あったのではないかと思うのです また、産地に関しては 水上さんか陶山さんが 思い違いをしたのではないか? ということでした それから、木村さんは この石を、北枝幸の水石会の会長さんだかにみせたところ 「めったに拾うことのできない希少な石です」 と語られていた という話をしてくださいました 以上のいきさつから やれやれ 天塩川石→ 枝幸真黒 となったわけですが さらに続きがあります その後、センゲンさんから このような↓連絡をいただきました 2015年4月号の愛石誌を見ていましたら 41ページに札幌・木村氏の石が載っていました その石は、緋山さんのサイトに載っている 枝幸の真黒石でした 平成27年2月14日~15日に開催された 全日本愛石協会・第7回関西展に出品した石で 札久留石(さっくるいし) 銘は「寿山」になっています 札久留について調べましたら それは地名であり、そこを流れる川は柵留(さっくる)川です その川は、柵留山(852m)に源を発する川です 『北海道地名誌』・北海道教育評論社は、1000ページを超す本です 柵留川については次のように記載されています ≪ 柵留山に源を発し岩尾内湖に東岸に入る小川 営林署では咲留川と書く アイヌ語ではサクルーは夏道の意味で 日本海岸から天塩川を伝い 更にこの柵留川を伝って滝上町の札久留を通り オホーツク海岸に山越えした ≫ 木村さんは地名の札久留にある川で採れたので 札久留石としたのです 木村さんに、問い合わせてみたところ、思い出したとの事でした 柵留川で、真黒石を3石採取したとの事です 枝幸の真黒石は、柵留川石に 訂正したほうが良いと思います そこで、私も調べてみたところ 北海道紋別郡滝上町に 札久留(さっくる)という場所がありました 紋別郡滝上町 札久留 枝幸町とはかなりはなれています 柵留川については ネットには、サクル―川で出ていましたが 詳しい情報はありませんでした 判ったことは サクル―原野を流れる川のようで 渚滑川(しょこつがわ)の支流とのことです 渚滑川は、渚滑川水系の本流で、長さ84km 紋別郡滝上町の南西にある 天塩岳の南側に源を発し 北東に流れる 途中、滝上渓谷(錦仙峡)と呼ばれる渓谷を作る 紋別市渚滑町でオホーツク海へ注ぐとありました 天塩川同様、天塩岳を源とするわけです 渚滑川 天塩川 天塩川石 〔てしおがわいし〕 千軒石の著名な収集家であられるセンゲンさんのブログに とても肌に味わいのある素敵な 天塩川石の写真が掲載されており 天塩川の石に興味を持ったことを書きましたが 天塩岳という山は、ずっと以前から頭にあり 天塩川の石は、それとリンクした部分もあります 天塩岳は、日本200名山の1つです 標高は1558m、利尻島の利尻山(1721m)を除くと道北では最高峰です 転写 転写 転写 いずれ200名山を完登したいと思っている 私にとって、憧れの山でもあるわけです 天塩川は、この天塩岳を水源とし全長は256km 北海道では石狩川に続き2番目の長さで日本国内でも4番目の長さですが 大きな支流が少ないため、流域面積は国内10位にとどまるそうです 横29×高さ(台込)23×奥18 およそ10.6㎏(台込) この石は、千軒石の著名な収集家であられる 網走市在住のセンゲンさんよりいただきました センゲンさんの所蔵する2石(1つは「百名山」)のうちの1つでした 「百名山」と銘のある吉田凡石さんの遺愛石です 左右35、高さ13、奥行き14cm これまでセンゲンさん自身の2石を含めて 6石しかみたことのないという希少な石を譲っていただきました 吉田凡石さんをはじめし、深川水石会の3、4人しか 石の出る場所を知らなかったと言われる幻の石です 私も、写真ですら、ちゃんとしたものは センゲンさんの2石の他、この石↓しかみたことありません 北海道水石庵 蔵石集 月影川凍石 セレクション というサイトにみられる天塩川石 転写 銘「籠山」 左右47cm また、天塩川石は、抽象的な形が多いそうです この石のように景があるものはまず出ないといいます 「百名山よりこっちの石のほうがいいかもしれないですよ」 とも言われました センゲンさんのブログに 肌質は北海道の他の石にはない、天塩川石独特の個性があり 古鉄のような味わいがある 非常に硬くて重い石で、まるで南部鉄瓶のような感じがします とあります それから 石の肌、質は北海道の石では類がなく ある愛石家は京都の鞍馬石に似ていると言います ともあります これはあくまで私の私見ですが 「味わい」という点においても、希少性という点においても 鞍馬石より数段上ですね 大げさな言い方をすると 天塩川石は、世界に10石あるのだろうか? というレベルの石だと センゲンさんはおっしゃられています 横37×高さ(台込)7.5×奥13 2037g 鞍馬石 鞍馬石は、長年もちこむと 鉄分が酸化して 黒ずんでくると言われていますが この石の古色が、それによるものか 養石によるものか不明です 鞍馬石とは、そもそも花崗岩の表面が錆びたものです 転写 鞍馬石の仏像彫刻 転写 本鞍馬にも、中が白っぽい灰色のものと 中が濃い灰色のものがあり 石材業や造園業では、濃い灰色のものを「青鞍馬」というそうです また、石材業や造園業でいう 黒鞍馬とはこれです 転写 黒鞍馬 転写 黒雲母が多い花崗岩ですね 鞍馬石・そげ石・筑波石 参照 なお、石についている古色(硬質化した泥)は 実際には、錆び色に近いのですが 写真にすると黄色く写ってしまい 修正しましたが、実物どうりの色とはなかなかいきません 実物は、センゲンさんのブログより いただいてきたこの写真が近く これをもう少し黒っぽくしたような感じです
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