「山水石美術館」 全国の水石・美石を紹介 土佐菊花石・多摩菊花石・下仁田菊花石


土佐菊花石



菊花石として

水石レベルで

鑑賞に堪えうる価値が認められているのは

岐阜の他

土佐、下仁田、多摩 の菊花石だけです


土佐、下仁田、多摩

どれも一級品となると「幻級」ですが

それでも土佐は比較的入手可能です


二級、三級品ならときどきヤフオクに出てきます



土佐菊は、高知県仁淀川(によどがわ)上流で、採取されるそうです

一部の場所は、特別天然記念物指定されているといいます



茶に近い小豆母岩

(チャートっぽく見えまずどうなのでしょう?)

が特徴です






クリックすると写真が拡大表示されます






28×高さ(台なし)39×奥10  およそ16㎏強













亡くなられた一選堂(旭川の水石業者)の相内さんが

知り合いから委託販売されたものを購入しました












横6.5×高さ(台込)7×奥4  369g









横15.5×高さ(台なし)18.5×奥7  およそ4g





















横10.5×高さ(台込)20.5×奥6  2662g







九州の佳石庵の中路さんから購入しました









多摩菊花石



土佐、下仁田、多摩

どれも一級品となると「幻級」ですが

多摩が一番入手しにくいです

〔ジャスパー母岩の下仁田は別格として〕


ヤフオクをみていてもまともなのがでてきませんね


1500m以下の山としては、奥多摩で、大岳山と並んで人気の

川苔山(川乗山・かわのりやま・1363.m)の沢で採れたといいます



最後の石、以外は全て

私の最初の石の師匠がの自採しものを譲りうけたもので


花出しも、師匠自身によるものです



紫に近い小豆母岩が特徴です












横19×高さ(台込)19×奥11  6.3㎏




















こんな程度の石が80~120万もするほど

多摩菊花石の良品は希少












横27×高さ27×奥9  10㎏




大型の谷ズレ(川ズレ)菊花











横12×高さ12×奥9  1847g








抜けサバ











横13×高さ6×奥13.5  1903g







抜けサバ


この石は、石友さんに譲り

いまは所有していません












横7×高さ5.5  100g


多摩菊の特徴の一つ桃地に花

チビだが景色はいいです














横16×高さ11×奥11  2608g










桃地の花の多摩菊が、くずれたもので、紅富士の景をなしています

雲までついています
















南アルプス(赤石山脈)南部 主峰 赤石岳にて

手前右のピークは、200名山の笊(ざる)ヶ岳












横21×高さ17×奥6  2376g




この石は、若草色の母岩の多摩菊

川ズレです


多摩の菊花石のほとんどが

紫に近い小豆母岩で

若草色の母岩は1割にもみたないです












横25.5×高さ(台込)26×奥15.5  9㎏強


10㎏近い石で、大きすぎず小さすぎず

ちょうどよい大きさです
















フラッシュ撮影


若草色の母岩の多摩菊

サバ菊(抜けサバ)の名品です



多摩の菊花石は、全て

わたしに最初に石を教えてくださった方の自採を

譲ってもらったものです


この石はなかなか手ばなそうとはしなかったのですが

下の福島県の鉄電気石(15キロあります)を8万で買ってくれるのなら

ということで譲ってもらうことができました







この石は

鉱物系 に記載してあります



サバ菊だけで30万です

しかし、岐阜の菊花石でもこれだけのサバはなかなか出ませんし

多摩の若草色の母岩のサバ菊ですから

むしろ安かったと言えます












横27.5×高さ(台込)23×奥13.5  およそ11.5㎏







花弁が太く、力強い菊花石です


また、花弁の一部にピンクが混じって綺麗なのですが

写真ではわかりませんね






大きさが判るように、岐阜の菊花石の札を置いてみました





花の色は、この写真が近く

花弁の一部が薄っすらとピンクです


但し、白はもっと白いです



薄っすらといっても

よくみないと判らないレベルではなく

ふつうにピンクをはっきり確認できます


また、岐阜の菊花石のピンク花の場合

白が灰色がかってきますが

この石の白は、純白とはいかないまでも

レベルの高い白です



また、これだけ大きな石にもかかわらず

母岩に、一筋のニュウ(白い線)が

入らないのも

岐阜の菊花石ではありえないことです









この石も、私の最初の石の師匠がの自採し

花出ししたもので、譲ってしまって

今は、手元にないそうです




クリックすると写真が拡大表示されます



この写真は、師匠が

多摩菊を専門的に拾っていた方と懇意にしいて

その方の家にあったものを撮影したそうです


大きさが分るように湯呑を置いて撮影したそうです


だいぶ前の話で、その方も生きているなら

かなりのご高齢とのことです


どちらも多摩菊の最高峰といえるもので

1つ100㎏くらいあるようです



ネガがみあたらないということで

師匠の写真をカラーコピーし

さらにカラーコピーを写真撮影して、ここに掲載しているので

多少、見づらいかと思いますが


貴重な資料です











横22.5×高さ(台込)11.5×奥9.5  2175g













丸磨きの多摩菊ですが

この石の菊もわずかにピンクがかっています












横33×高さ(台込)24×奥9.5  およそ10㎏























多摩菊花だと、これが最高峰クラスかと思います


ヤフオクで落札しましたので

かなり安く入手できましたが

それでも15万を超えました










荒川(秩父)菊花石




横9.5×高さ(台込)11.5×奥5  450g




荒川で、師匠が自採した川ずれの菊花石です

秩父では、皆野など、あちこちに菊花石の原石があったそうですが

花が崩れたようなものばかりで

多摩のような菊にはならなかったようです










下仁田菊花石



下仁田菊花石の良品は、実は母岩がジャスパー化しています

ただ99%のものは、母岩が軟らかいので

みんながみんな「下仁田の菊は母岩が軟らかい」と信じているわけです

ジャスパー、しかも五色の石に花が咲くわけですから

岐阜のキバ菊もお話ならないくらい素晴らしいのです


下仁田菊花石を唯一販売する

ストーンズ横田さん(埼玉県横瀬)のところにも

母岩が100%ジャスパーで、大きなものはすでにありませんでした


下仁田菊花石は、日本200名山の荒船山の岩場で採れたといいますが

横田さんの先代が、ザイルを使って採石していたといいます




荒船山  (転写)







横10×高さ(台込)15×奥6  933g







変わり花=ぼたん花が、2つ咲いています











横12.5×高さ(台込)8×奥3.5  209g




右 104g





自然のままです









高畑(たかはた)山より

大月市の十二単(じゅうにひとえ)の富士の一つ












横25×高さ(台込)20×奥14  およそ7.5㎏















裏 側





やっと入手した日本一クラスの下仁田菊花石です

母岩がほぼ100%ジャスパー化していて、五色です

もちろん50万とかでは買えません


岐阜の菊花石とでは、母岩の硬度はお話にならないくらい硬いです












横15.5×高さ(台込)14×奥7.5  1238g








底面をみていただくと判るように

この石の芯はジャスパー化していて硬質です








大きさはありませんが、なかなかいい石です

横田さんで18万の値段がついていました












横27×高さ(台込)41.5×奥11.5  およそ9.5㎏







母岩は、ジャスパーも混じっています













下仁田菊花石専門の ストーンズ横田さんよりいただました


下仁田菊花石の場合、小さなものがほとんどで

横田さんのお店でも

このような大物は、この石の他にあと2つしかなく

どちらも120万の値段がついてました



そのうちの1つはこの↓石で

私の入手したものより、石自体は大きいですが

花は小さいです




45×40×17cm




もう一つは、私の石よりは小さく

花は1輪(1部欠損あり)ですが

母岩に赤が多いので、母岩に魅力がありました




どれも一長一短あるものの

私の選択では、迷わずのこの石(入手した石)でした



今まで観た下仁田菊花の中には

この石より、花が多重でよいものや

母岩に魅力のあるものもありました



しかし、 大きさ、花、母岩による総合的評価においては

現時点という限定と

私見という条件の上で語らせていただくと

今まで観た中で、この石が一番です












横22×高さ(台込)19.5×奥10  3㎏







花だけでいったら

たぶん日本一の下仁田菊花だと思います



岐阜のサバ(キバ)だと、こんなに多重咲にはならないし

というか二重咲きでもみたことがありません


また、桜石系統の母岩の菊花石は、母岩が硬いですが

他は、下仁田のようなジャスパーに菊がでる

なんてものはみられません












五色石としては、裏の方がおもしろい




本台は、こっちですが

私としては、横にみた方が、景色がよいと思います







石の師匠からようやく譲ってもらいました


師匠も77歳ですので、やっと手放す気になっていただけました

値段は、想像におまかせします








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