津軽錦石 「加賀錦石」というと特定の石をさしますが これに対し「津軽錦石」というのは、ちょっとややこしいのです 広義の津軽錦石は 青森県でとれる 色彩石系 紋石系 の総称 すなわち美石の総称です ややこしいのは 広義の津軽錦石のなかに 「錦石」というカテゴリー、すなわち狭義の津軽錦石が 存在するところにあります この錦石とは ジャスパーあるいは玉髄の色の混じりがよいもの 他の地域で五色石などと呼ばれるものを指します つまりある程度、特定の石となります 津軽錦石は、具体的には 色彩石系には、瑪瑙、玉髄、ジャスパー(相馬の赤石や狭義の錦石など) 錦珪化木などがあり 紋石系には、鹿の子石、花子石、岩崎花紋石 銀花石 などがあります 色彩石系統は、石英系(ジャスパー、玉髄、めのう)です 錦珪化木というのは、木の化石が一部あるいは全部ジャスパー化して 美しい色彩になったものを言います 紋石系も珪酸成分が多く 鹿の子はとくに質がよく、ジャスパーや瑪瑙そのものです このように「津軽錦石」がややこしいのは 宝飾屋さんの組合が 青森県の色彩石、紋石系を「津軽錦石」に統一し ブランド化を目指したことによるものでしょう つまり商売上の都合です 美石に関して深い知識をもつ人 また、逆に、商売の対象となる一般の人 にはそれでいいでしょう しかし、両者の中間にいる人には 津軽錦石のなかに、錦石というカテゴリーがあるということなど ちゃんと説明してくれる誰かがいなければ 意味がわかりません 私の場合も 加賀錦石を、津軽錦石よりも前に入手していたこともあり 津軽錦石も特定の石として存在しているもの と思い込んでいました 津軽錦石の全容を知りたいと色々調べて はじめて、広義の津軽錦石のなかに、錦石というカテゴリーがある というのを知ったわけです クリックすると写真が拡大表示されます 錦石 横30×高さ(台込)14.5×奥11.5 およそ4.7㎏ この石は、青森の方が、ヤフオクに出品なされていたのを落札したした 錦石を、長い時間をかけて収集してきたと商品説明欄にあり また、この石は名のある盆栽家の方から無理を言って譲っていただいたものです とありました 大鰐産の五色石とのことです 左上が大鰐町(おおわにまち) 落札金額は25万を超えましたが 津軽錦石の最高クラスというばかりでなく 青系の五色としては最高クラスとの認識から入手しました なお、写真では、多少、朱が強く出ています 写真は修正によって、色を暗くするのは可能ですが 黒っぽくはならないので 朱の色を赤に近づけるのには限界があります 写真より色が濃いといっても 正面右、裏側の赤は これ以上ないくらい鮮やかな赤です 朱がかった鮮やかな赤が この石最大の魅力となっています 赤、黄色、緑の三色の五色石の場合 インドとパキスタンの紛争地域で採れる ファンシージャスパーの可能性も疑う必要がありますが ファンシーの場合 色彩が、クレヨンを塗ったみたいな感じで 色彩の分離がはっきりしていて、混じり感に劣るのと 透明感がやや落ちます 佐渡の最後の磨き職人 高野さんより購入 高野さん作 以下、ネットより転写 とはいえ、ファンシーの特徴も備えています フォンシーの特徴を整理しておくとは 青(緑)が多かったり 色彩の分離がきっきりしていて 混じり感に乏しかったり つぶつぶがみられるなどの特徴があります 本石は、青が多いし、ここまではっきりしたつぶはみられませんが この写真に近いと言えば近い部分もみられます なので100%違うとも言い切れません なお ≪五色石≫というのは一種の「美称」にすぎず 全国的にみても 赤、黄色、青(緑)の三色で「五色石」と呼んでいるものが多いです なお、ジャスパーで「青」と呼ばれるのは「緑」で 緑より青く見える部分が混じる場合は それは、緑の濃いものです ジャスパーの完全な青というのは わたしはまだみたことがありません・・・ 赤、黄色、緑の五色の代表的なものが 佐渡の羽茂(はもち)五色です 羽茂五色 565g 他に、富山県の医王(いおう)五色 もわりと知られています 小矢部川(おやべがわ)のジャスパーは、佐渡に次いで有名ですが 医王山(いおうざん・石川県金沢市と富山県南砺市にまたがる 標高939mの山塊。日本300名山)の石が 小矢部川(富山県側)や浅野川(石川県側)に入ります 医王五色 医王山系の浅野川錦石 4㎏ さらに 新潟県三条市を流れる五十嵐川(いからしかわ)に産出する 嵐渓石の五色石 などもあります 五色の嵐渓石 7㎏ 最上川上流の白川産 2942g それから、例外的に、土岐石や、北海道の興部(おこっぺ) 一部の出雲めのう(花仙山のジャスパー)は 緑でも質はよいのですが 全体的にいうと、 緑は、赤に比べると、軟質でかなり質が落ちます このためか、青を主体とした五色石というのがまず出てきません あっても赤が少なかったり、赤の鮮やかさが劣るものだったり となかなか難しいのです また、加えて五色石の場合 色の混じり方も価値を決めてくるので いい石を入手できるかは 運まかせとさえ言えます 横22×高さ(台込)12.5×奥14 およそ4.5㎏ 横22.5×高さ(台込)16×奥15 4245g やや上から 秋田の方(発送がヤマトの北秋田営業所)から メルカリを通して、まとめて入手をしたうちの一石です 出品者のおじい様がたいへんな収集家のようです 横42×高さ(台込)13.5×奥17.5 およそ6.5㎏ 横16.5×高さ(台込)17.5×奥6.5 2205g この石は、著名な石の収集家 静岡県在住の一刻爺さんこと 田旗さん(故人)のもとに行ってゆずってもらったものです 一刻さんのブログに 30年程前、美石も随分集めましたが 今は幾つも残っていません 此の石は青森、大鰐町の石屋さんで見つけて 展示会に出品すると云うのを 無理を云って譲って貰った、思い出の石です とあり テレビの上に置いてずっと鑑賞されていたほどの お気に入りの石でした 朱色がとてもキレイです 左上が大鰐町(おおわにまち) 横20×高さ(台込)27×奥16 およそ12.5㎏ この石は「ザ・津軽錦」と呼べるほど 誰が見ても 津軽錦石とわかる石です 相馬産です ジャスパーがほぼ玉髄(メノウ)化しているんじゃないかと 思えるほどの深い透明感を持つ石です 玉髄のマメ石 横27.5×高さ11×奥17 およそ6.5㎏ 底面は、切ってあります 茨城県結城市の水石業者 株木さんのとこからもらってきました 株木さんももう80歳近いのですが かつてはよく青森の蟹田(外浜町)の石屋さんに 錦石を買いにいっていたとの話でした そのときの石だそうです 横13×高さ8.5×奥8.5 1004g 全国的みてもこの青(紺色)はめずらしいです 城県結城市の水石業者 株木さんのとこからもらってきました 横17×高さ8.5×奥9 1130g 青緑石(りょくしょうせき)というそうです 城県結城市の水石業者 株木さんのとこからもらってきました 日本には、緑はあっても なかなかここまで青に近い石 というのが出ないので買っておきました 横に寝かせたほうが景色がいいです 槍ヶ岳として鑑賞できます 横22×高さ(台込)15.5×奥11.5 3㎏強 横15×高さ(台込)15.5×奥11 2334g 岩木川産とのことです 横15.5×高さ(台込)10×奥14 2054g 相馬産とのことです 相馬村(現在は弘前市に合併) 横8.5×高さ(台込)17.5×奥6 1271g 相馬産とのことです 横33.5×高さ(台込)26.5×奥17 およそ16㎏ 秋田の草薙工務店さんよりヤフオクを通していただきました 草薙さんは石の収集家でもあり 以下の五城目孔雀や男鹿の青もいただいています
「日本銘宝石保存協会」の冊子の表紙に 緑系のジャスパーがみられます 「日本銘宝石保存協会」は 総長に、元皇族の 梨本徳彦 という人物をかつぎ出し 役員メンバーには 日本愛石館2代目館長 小森宗閑 (小森勝文・宗閑の前は崇石や凡堂と称していた) も名をつらねています 小森宗閑氏については 揖斐川石Ⅱ に記述 協会の理念は ≪わが国古来よりの歴史に伝わる由来石や 水石、美石、貴石など逸品ものの名石に対し 銘宝石の価値称号を与えて認定し 日本の国家の財宝として、永遠にその銘宝石を保存するため 日本銘宝石保存協会を発足させるに当たり (中略) わが国を代表する斯界(しかい・この分野という意味)の 専門委員による厳重審査の結果 決定された真に価値ある準国宝級の、大自然が生み出した 芸術品・・・・うんちゃらこうちゃら≫ だそうです この冊子(日本銘宝石保存協会刊行)は 昭和40年代の石のブームも終焉したと思われる 昭和53年(1978年)のものですが 途方もない値段をつけています クリックすると写真が拡大表示されます 3千300万 1千200万って いったいどんな石!? って話ですが 3千300万の石が、先に掲載した表紙の 羽茂五色です わたしのみるところ 大きさが書かれていないので 評価しがたいですが 仮に20㎏として どんなに高くてみつもっても50万ですね 景色は、今回入手した津軽錦石の方がずっといい ところがなんと1万ちょっとの値で落ちました 1万では、磨き代と、台座代だけで 石そのものはタダですよ(笑) めちゃくちゃ緑も赤も綺麗です また、最初の石は、微妙にファンシーの可能性をのこしますが こっちはまったく日本の石と断言してもよいかと思います まず、青(緑)のジャスパーとしては 佐渡の青玉、出雲メノウ(花仙山のジャスパー)、土岐石の碧玉 がよく知られています このうち土岐石は、ウッディージャスパーであり 磨かずにそのまま観賞するので別物とすると 佐渡の青玉は、硬さ、色味ともに落ちます 出雲メノウ(花仙山のジャスパー)のいいものは 硬度、色 それなりにはいいですが 巣穴が多いという欠点を持ちます また、かつてはたぶん良いモノも採掘されたと思われますが ほとんどが勾玉に加工されてしまい (そのほうが儲かるのでしょう) 美石として観賞できるものがほとんど存在していません なお、佐渡の青玉と同様、猿八で採れる 雷光石は 色具合は綺麗ですが、 ジャスパーとしては軟らかく、巣穴がある石です なので、観賞石(美石)としての 日本一の青系のジャスパーとなると 興部のジャスパーでしょう 興部特有の美しさは 緑に、白っぽい緑が混じることで生まれていることが言えます 緑を基調とした五色のジャスパーとして 世界的に知られるのは ファンシージャスパーです (インドとパキスタンの紛争地域で採れる) 佐渡の最後の磨き職人 高野さんの撮影 ファンシージャスパーは 佐渡の羽茂(はもち)五色に似た石として知られますが 色彩がクレヨンを塗ったような感じで 石がやや柔らかいのか 透明感に欠け 全体的に上品さに欠けます また、青(緑)を基調にした羽茂五色の大きなもの というのは、わたしは写真でも この石しか目にしたことがありません ただ、この石は「五色」と呼ぶには 色彩の変化に乏しいですね 赤が少ないし、混じり方もいま一つです むしろ、青(緑)を基調としたジャスパーで 質のいい五色石になるのは、嵐渓石です 五色の嵐渓石のウブ 22㎏ 新潟県三条市を流れる五十嵐川(いからしかわ)に産出する いずれにせよ この嵐渓や、今回入手した津軽錦石 のような 質のいい(硬さのある) 青(緑)系のジャスパーに 鮮やかな赤がたくさん入って 大きさのあるものは 世界的にもめったにないのです 相馬の赤石 相馬村(現在は弘前市に合併)で採れるジャスパーです 横22×高さ18×奥14.5 およそ8.5㎏ 玉鹿石 (ぎょっかせき) 横13.5×高さ(台込)24.5×奥6.5 2706g 天然石大好きさんがゆずってもらった石です 津軽錦石(碧玉)の中に 黄色の小さな丸い粒(鹿の子模様)が入るので 碧玉の「玉」と鹿の子の「鹿」を合わせて 「玉鹿石」にしたようです と天然石大好きさんのブログにありました ただ、玉を持たない玉鹿もあり というかほとんどの石は玉を持たないことから 鹿の毛の色から名付けられたのかもしれません 天然記念物なので、今は一切採取禁止らしく この石は指定前に、五所川原市鹿の子沢より 採取されたものということです 台は、ローズウッドだそうです 横30×高さ(台込)21×奥8 およそ5.5㎏ メノウ化しています 横11.5×高さ(台なし)13×奥7.5 1596g 横7.5×高さ4.5×奥6.5 425g 以下、転写 この石は31㎏もあるそうです 東京都三鷹市の玉川上水に沿った 風の散歩道に置かれている「玉鹿石」 太宰がこの近くの玉川上水で入水自殺を遂げたことから 太宰治の故郷、青森県の金木町(現在は五所川原市に合併) から運ばれたものです 横38×高さ(台込)22×奥11 8.5㎏弱 じつは、この石は、裏側のほうがずっと景色がよいので 本来、こっちを表とすべき石です 右の赤は、ピリカ石 となりは、茅舎石(くずやいし・多摩川石) 秋田の方(発送がヤマトの北秋田営業所)から メルカリを通して、まとめ買いをしたうちの一石です 出品者のおじい様がたいへんな収集家のようです 玉鹿石は、でかいのが多く、小さすぎず、大きすぎない という石がないのですが、この石は8.5㎏とちょうどよく 色々な色が混じっているので、玉鹿の鑑賞石としては上等かと思います 錦珪化木 錦珪化木というのは、木の化石が一部あるいは全部ジャスパー化して 美しい色彩になったものを言います 中村川などで採れるそうです 中村川は、中村川水系の本流で、弘前市の四兵衛森付近に源を発し 岩木山の西側を北へと通り 鯵ヶ沢町へと流れ日本海に注ぎます 横9×高さ(台込)13×奥7 1087g この石は、天然石大好きさんより譲っていただきました 天然石大好きさんのブログに 今回の錦珪化木の特徴は、何と言ってもトラを思わせる模様でしょう 年輪の部分の不純物の混じり具合や珪酸化の具合で こうなったんでしょうが、面白い模様です 台座は神代欅(千数百年地中で埋もれてて不純物が浸み込み茶色になった欅) で製作しまして 今回は浸透性樹脂の塗布は止めにしましてナチュラル仕様となってます (神代欅の凄い匂いが今もプンプン匂います(^^;;)) とあります 横15×高さ3×奥7 620g わりと一般的な珪化木だそうです 小田桐錦石研究所の小田桐さんよりいただきました 素晴らしい色合いの錦珪化木ですが、マメ石です 8.5×4.5×3 154g なお、錦珪化木は 1つあるいは1種類の樹木によって形成されているとは限りません 様々な樹木が折り重なって埋没し、熱変性を起こし 谷川などに転がって小さくなったものもあるわけです この石は、木目の方向がぐじゃぐしゃです 花子石 流紋岩の中の、瑪瑙や玉髄や蛋白石(オパール)が大きく発達したものだといいます 玉髄やオパールが混入する石はわりとありますが(新潟ぼたんなど) そこに色が入るところに、花子石の美しさがあります 命名は、小田切錦石研究所の先代で 常陸宮華子妃殿下に献上されたことに因んで名付けられたそうです (天然石大好きによると 直接のお名前を使うことは失礼にあたるので 花子石にしたのかもとのこと) 花子石は、西津軽郡の深浦町を流れる 追良瀬川(追良瀬川水系の本流)が産地だといいます 追良瀬川は、青森県西津軽郡深浦町南東部の秋田県との境界付近に源を発し 世界遺産に登録されている白神山地を北に流れ 深浦町中心部より少し北に位置するJR五能線の追良瀬駅付近で日本海に注ぐ 横20×高さ(台込)24×奥9.5 6.5㎏ この石は6㎏もあり 小ぶりのものがほとんど花子石としては 一級品と言えましょう 横7.5×高さ(台なし)10×奥3.5 452g 小いさいですが 赤が入り、色彩は上の石を上回ります 横9.5×高さ(台込)14.5×奥7.5 908g この石は、天然石大好きさんより譲っていただきました 台座は東南アジア産の花梨で製作したそうです 下北半島のジャスパー 横25×高さ(台込)13.5×奥17 およそ7㎏ この石は、川ずれがとりわけよく、石肌のみごとなジャスパーで 色も鮮やかです これだけ川ずれがいいので沢から本流へ入り かなり転がったと考えられます なので、むつ市を流れ陸奥湾に注ぐ川内川(かわうちがわわ) の石ではないでしょうか 原石地が海から近いことを考えると 海に入ったものが海岸に打ち上げられ採取された 可能性も考えられます 川石にせよ、海石にせよ この大きさで、このような石質と色合いをもつジャスパーは 簡単に手に入るものではありません 平舘産の錦石 横11×高さ(台込)9.5×奥9 918g 西津軽郡深浦町岩崎平舘(ひらだて) 横11×高さ13×奥10 1750g 平舘(ひらだて)産 横11.5×高さ(台込)14.5×奥10.5 2242g 深浦産 流紋岩 珪酸成分が多く、ほぼジャスパー化され、艶がよいです 照りがいいので鏡のように周りの景色が映り込んでしまいます 横12.5×高さ(台込)17.5×奥6.5 1526g 追良瀬川産 流紋岩 追良瀬川(おいらせがわ)は 青森県西津軽郡深浦町を流れ日本海に注ぐ追良瀬川水系の本流です。長さ33.7k 白神山地を代表する川の一つで、源流域は世界遺産に登録されています JR五能線の追良瀬駅付近で日本海に注ぎます 魚々子石と 七里ヶ浜・出来島海岸の錦石 横8×高さ(台込)4.5×奥6 304g この石は、七里ヶ浜産の 魚々子石(ななこいし)です 紋様が魚のうろこのように見えるのでこの名がついたといいます 出来島海岸は、七里ヶ浜のすぐ上です 出来島海岸や七里ヶ浜の錦石は 珪酸成分が多く 白山紋石や越前紋石に比べ 硬さや艶につぐれます 横7×高さ(台込)5.5×奥4 210g 七里ヶ浜産 横9×高さ(台込)14×奥7 1072g 七里ヶ長浜産 横8.5×高さ(台込)13×奥6 963g 七里ヶ浜産 流紋岩がジャスパー化したもののようです 横11×高さ(台込)16×奥7 1402g 出来島海岸産 小泊海岸の黄石 小泊(こどまり) 横8×高さ9.5×奥5.5 495g この石は、おそらく理想のこの上ない小泊だと思います 横11×高さ(台込)10×奥5 609g 黄石の黒です とても珍しいもののようです 白山紋石庵の山下さんからいいだきました 山下さんの自採石です 天然石大好きさんのブログにみられる 地元の展示会に出展された津軽錦石 この石も小泊の黄石の黒なのでしょうか? 横8×高さ(台込)14×奥7.5 1060g 小泊海岸の黄石系の石で 白山紋石庵の山下さんからいいだきました 山下さんの自採石です 横8.5×高さ(台込)9×奥4.5 396g 小泊海岸の黄石系の石で 白山紋石庵の山下さんからいいだきました 山下さんの自採石です 横6×高さ(台込)6.5×奥4 157g 小泊海岸の黄石系の石で 白山紋石庵の山下さんからいいだきました 山下さんの自採石です 緑、黄色、オレンジ、赤が混じっています 横8×高さ(台込)10×奥5 456g 小泊海岸の黄石系の石で 白山紋石庵の山下さんからいいだきました 山下さんの自採石です 横9.5×高さ(台込)11×奥6 566g 小泊海岸の黄石系の石で 白山紋石庵の山下さんからいいだきました 山下さんの自採石です 山下さんは20年ほど前に 3回ほど小泊に探石に行かれたそうです 愛石雑誌に拾える場所が載っていたそうで 七つ滝とライオン岩という名所があるあたりの海辺が わりと拾えたようです 七つ滝 転写 ライオン岩 転写 ライオン岩 転写 横13.5×高さ(台込)9×奥10.5 1069g 8.5×5×5 281g この石もかなり質がよく、白く見えるところがメノウ化されているので 中は瑪瑙なのかもしれません 小田桐錦石研究所の小田桐さんよりいただきました 6.5×3×4.5 129g 瑪瑙鹿の子と呼ばれるものです 小田桐錦石研究所の小田桐さんよりいただきました 7×2.5×5 140g 横のちょこっと切ったところを見ればわかりますが この石もメノウ化されています 瑪瑙鹿の子です 小田桐錦石研究所の小田桐さんよりいただきました 横8×高さ(台込)6.5×奥4.5 225g 西津軽郡深浦町岩崎平舘(ひらだて) この石は、平舘産の鹿の子石として購入しました 小品ながら、鹿の子紋様(鹿の子絞りの文様)が綺麗にでていて 鹿の子石の名にふさわしい石です 転写 鹿の子模様は、夏毛のみにみられます 大人の鹿にもみられます 転写 鹿の子絞り 横21×高さ(台込)26×奥13 8㎏ この石は、五城目孔雀石の項目でも紹介しましたが 産地が、五城目なのか、津軽錦石の鹿の子石なのか迷いました 中心の玉模様は「鹿の子」であり 母岩というか赤い部分は「孔雀」といえます 五城目とみるの場合は 出てきたのが秋田の骨董屋さんからだということが 最大の根拠になります 五城目でないのでは? との疑いは 五城目の場合、石の一部がえぐられ そこに水晶(石英の結晶)がみられることが多いのに それがみられないこと また、五城目の場合、黄色が主体であり 赤やピンクは一部に混じってくるというものであるが この石は赤が主体であることです 一方、鹿の子ではないのでは? との疑いは 鹿の子の場合、色んな種類がありますが 大きなものでも せいぜいこぶしよりちょっと大きい程度である (小田桐錦石研究所の小田桐さんの話) ということ それと、色彩や模様が、やや複雑すぎやしないか ということです 以下 転写 いずれにしてもすごい石で 鹿の子石だとしたら、これ以上の石はみたことがなく 大きな孔雀の玉もみられ 孔雀鹿の子と呼べるものでしょう 長野の月水苑の月水先生は 天から資格を与えられた人間だけがもつことのできる石を 「天稟石」(てんぴんせき)と表現しますが まさにそのレベルの石だと感じています 石に選ばれたことに感謝です(^o^)/ その後 このような↓鹿子石を目にするに至り 私の石の鹿の子部分に類似していること また、孔雀の羽模様は この石↓に似ていること 以上のことから 鹿の子石であることが ほぼ確定的と言えると思います
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