八溝石 (やみぞいし) 日本300名山に、八溝山(やみぞさん・1022m)いう山がありあります 八溝山地の主峰で、茨城、栃木、福島の3県で分け 茨城県の最高峰でもあり 日本300名山に選ばれています 北側斜面8合目付近には 久慈川支流の八溝川の源流である八溝川湧水群があり 八溝五水(金性水、鉄水、龍毛水、白毛水、銀性水)が名水百選に選ばれています 茨城の久慈川はこの八溝山を源とします ![]() ![]() 転写 八溝石とは、その八溝山より採れるといいます おそらく山中のどこかの沢で採取されたのでしょう 水石ブームのときには、高額で取引されたようです 八溝石 転写 凝灰岩(きょうかいがん)が変質したものなのでしょうか? まるで佐治川石の芯を思わせる質ですね しかし、この質のいわばホンモノの八溝石は すぐに撮り尽されてしまったようで 「いつのまにか竜眼石みたいな石が八溝だと信じられるに至った」と 茨城県結城市の水石業者 株木さんが言っておられました 転写 岩に石灰岩が貫入した八溝石で 竜眼みたいというより、竜眼そのものです どこかの水石展のお迎え石として展示されたもののようで これほどまでに、ホンモノの八溝石の存在が 判らなくなってしまっているようです 以下の写真の石は まさに、この石が、水石雑誌に掲載されたことにより 八溝石が世に知れ 熱狂的に採取されるに至ったという 記念の石だということで 株木さんよりいただきました とはいえ 景が抜群にいいという石ではありません クリックすると写真が拡大表示されます 横27×高さ9.8×奥10 938g キンキンの質で 石の芯を思わせます 仏 石 (ほとけ石) 仏石(ほとけいし)は、奥能登を代表する観賞石で こぶり石、仏体石、人形石、菩薩石、珪乳石などとも呼ばれているそうです 能登半島の先端に位置する石川県珠洲(すずし)市の 三崎町や上戸町の海岸から少し入った山中にみられる土中石らしいです 「珪藻土」という 今から1400万年ほど前の海に堆積したプランクトンの地層中にみられ どのようにして、このような形の石ができたのかは 良く分かっていないそうです 江戸時代前期~中期の加賀藩士で国学者 浅加久敬(ひさたか)の三日月日記に 「上戸村に着く、仏山といふあり、 そこにある石とも皆仏の形なり」 とあり 加賀藩に仕え、明治に入って石川県庁に勤務した 郷土史研究家の森田平次の能登志徴には 「石仏今名をかえて仏石これぞ真のお釈迦様に」 と記されているそうで 古くから知られている石のようです 以前、白山紋石庵のご主人 山下さんから サンプルとして、いくつかいただいたのですが 色が白いので 水石趣味には合わず 心にとめていませんでしたが この石は、富山の高道万石堂さんがヤフオクに 出品されていて 特別に形がよかったので落札しました それでも即決価格3000円なので 評価はあまりつかない石とはいえます 横3.5×高さ(台込)9.5×奥3.5 76.2g(台込・石がなり台座に接着されています) 仏石としては かなり大きなものです
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