緋山酔恭「山水石美術館」 石質への注意喚起② 多摩川石と文化編



石質への注意喚起②

多摩川石と文化編

(石友さんとの会話)






最初の師匠から譲ってもらった

秩父の古谷系の石  横41  およそ12㎏




最初の師匠から譲ってもらった

秩父の古谷系の石  横38  およそ10.5㎏





多摩川石愛好会の三代目会長 笹本さん自採 多摩川石




多摩川石愛好会の三代目会長 笹本さん自採 多摩川石

南部鉄瓶を思わせる石肌




多摩川石愛好会の三代目会長 笹本さん自採 多摩川石 (大栗川の蒼黒石)





多摩川石愛好会の三代目会長 笹本さん自採 多摩川石





多摩川石愛好会二代目会長の中村戯石(ぎせき)氏の遺愛石で

三代目会長の笹本に渡り、笹本さんから緋山のもとにきた

多摩川石 (大栗川の蒼黒石)



唯一、大栗の蒼黒について

話ができたのが、長野の月水苑の月水先生だったのです



まず、先生は

多摩川石は1つの分水嶺である

つまり、多摩川石を理解できるか、できないかによって

その人にまだ先があるのかないのかを、判断できる

と言われ


さらには、多摩川石こそ水石趣味の頂点である

とも言われました




そして

月水先生は、こうおっしゃられました

「大栗の蒼黒は、二度漬けされた石だと思わないかね!!」と・・・



二度漬け、大阪名物 串カツは、二度漬け禁止なんて決まりがあるようですが

なんのこっちゃ?



先生は、大栗の蒼黒は

一度、山から川に入り

川ズレした石が、ふたたび地殻変動によって山の石となって

古谷石のような泥をまとい

そしてまた川に帰ってきた石のではないのか?

と語られたのです



つまり

二度、川に漬かった石ではないのか?

そう解釈しないと、このような(川石と山石が同居したような)

雅趣に富む雰囲気は生まれないだろう と考えたわけです



この月水先生の発想というか理解には

驚嘆したのを覚えています



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