緋山酔恭「山水石美術館」 全国の水石・美石を紹介 秩父 古谷石(黒)


古谷石(黒)




秩父の古谷に関しては、業者から入手したものはなく

全て底切りしていません






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横42×高さ(台込)13.5×奥20  およそ7.5㎏




茶色の硬質化した泥は雲海にみたてられます






北アルプス 槍ヶ岳より見る 穂高岳

(左から前穂・北穂・涸沢岳・奥穂・ジャンダルム・右から2つ目のピークが西穂高岳)


















横14×高さ17×奥7  1897g











日本200名山 越後三山最高峰 中ノ岳より見る200名山 荒沢岳

私が最も美しいと感じた風景です












横11×高さ(台込)6×奥15  456g












手前に景をもつ石というのは、なかなかないものです











横17×高さ8.5×奥11  1230g




日本屈指の名峰 八ヶ岳を想わせる逸品






この石は上が、砂岩に近く、下が古谷になっています















日本200名山 佐久の名峰 御座(おぐら)山より100名山 八ヶ岳






日本100名山 蓼科山より八ヶ岳






八ヶ岳の横岳より見る、八ヶ岳最高峰 赤岳。奥は南アルプス






佐久の名峰 100名山 御座(おぐら)山より、100名山 八ヶ岳






日本100名山 瑞牆(みずがき)山より八ヶ岳











横20×高さ8.5×奥9  2117g

















横25×高さ13×奥17  およそ5.5㎏












しっとりと軟らかげな肌の古谷石

この質は、和歌山のものには見られないと思います












横23×高さ9.5×奥16  4㎏弱




1つ上の石と同質で

緻密ゆえむしろ柔らげに感じさせ、しっとりした感じが生まれ

それが人の心を受け止める力となっているのです
























横17×高さ13×奥15  およそ3㎏





大岩壁の上に立つ黒富士

優美で南アルプスより望む富士を想わせます














裏富士







南アルプス主峰 北岳(標高2位)より富士(標高1位)

手前は200名山 櫛形山(くしがたやま)







日本100名山 南アルプス 荒川岳より見る富士











横33×高さ9.5×奥14  およそ5.5㎏





左から右へと谷をもちます














横11.5×高さ14.5×奥12.5  1237g











この石は、私の中では、剣岳を想起させてくれます






日本100名山 後(うしろ)立山連峰最高峰 鹿島槍ヶ岳より見る

北アルプスのシンボル 100名山 剣岳







日本200名山 北アルプス 奥大日岳より見る剣岳











横18×高さ24×奥11  およそ5.5㎏




この石はなんといっても

皺(しゅん)が素晴らしい











白糸の滝











横37×高さ8×奥15  およそ4.5㎏










右の山は、後立山(うしろたてやま)最高峰の鹿島槍ヶ岳を想わせる

鹿島槍ヶ岳は、双耳峰の日本屈指の名峰です







日本100名山 北アルプス白馬(しろうま)岳より、左に鹿島槍、中央奥に槍・穂高






日本200名山 北アルプス蓮華岳より望む後立山連峰

右から爺・鹿島槍(中央)・五竜・唐松・白馬岳













なお、奇岩、奇石好みの中国には

良石の条件として

皺(しゅん)・秀(しゅう)・痩(そう)・透(とう)という言葉があります


皺とは皺相で、石の表面にシワがきいているか?

秀は、全体の景が秀でているか?

(気品があるか? とも)


痩は、石(景)が痩せた感じをうけるか?

透は、ヌケがあるか?


ということですが、この石はそうした条件に適合しています





よく、この 皺・秀・痩・透を、古谷石にあてる人がいます

しかし、穏やかな形の山を心象風景にもち

土坡(どは・平野のこと)をもつ石を愛でる日本人と

奇岩石を好む中国人とでは観賞する世界が違うのはあたりまえですよね



私などは、山形石一辺倒で

ヌケ、溜まりなどは、1つ2ついいものがあればそれで十分です(笑)

あるいは山形にヌケがあったり、溜まりがあったり

おまけとして山形を装飾してくれるものでないと

高いお金を出してまでは買わないですね・・・


遠山石(山形石)は、なにが違うのかというと

雄大さを感じることができるわけです



私は日本200名山の150は登っています

名山に入らない山も加えると400や500は登っているでしょう

登山をする以前は、旅行を趣味としていました

北海道は、高3の夏に、周遊券をつかい20日ほどかけて

野宿で一週したのがはじめての本格的な北海道旅行でした

そのときもちろん、積丹半島の積丹岬、神居岬も訪れ

奇岩石をみています



その後も20歳前後に車で東北一周をし

奇岩石で有名な下北半島の仏ヶ浦もみています





しかし、山の景色をみてしまうと、1つの奇岩石の風景など格段に劣るんですね

そうした経験を多感な時期にしたので

石をはじめてからもそれをひきずっているわけです



この石を遠山の名石とみれる人は

おそらく高い山を経験しているはずです


本物の山を知らず

教科書どおりの解釈(山の位置は全体の7対3とか、逃げがあってはダメとか)

しか頭にない水石家にはとてもムリでしょう



だから水石は難しいし、面白いんですね

観賞に個性、世界がでるので
・・・











横39×高さ6×奥15.5  4㎏強




上から





広大な平野に山を持ちます







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