古谷の砂岩(黒) 肌がざらついていることから 秩父の愛石家から「砂岩」と呼ばれていますが 学術的な砂岩ではなく、砥石などで 表面を磨いてゆくと古谷の質があらわれます 「古谷よりも石質に味わいと重厚感があって好き」という人が多いです 石についたぶ厚い泥(硬質化した泥)を せんまいどうしとかなづちを使って 2、3日かけて落とし、それから鉄ブラシで仕上げてゆくものもあり 総じて古谷よりも仕上げは大変です 秩父の古谷の地層は岩と岩にはさまれる形で存在します それが崩れたり欠けたりして谷に落ち、何万・何千年もの間 谷を転がったり埋もれたりして風化したものを 古谷石として拾うのだと思われます 古谷の地層が岩と岩にはさまれていることからか そこから崩れて落ちて風化した古谷は、頭が平らのものが多いです これに対して砂岩は、単独で存在するため形(景)に 優れたものが多いことも特徴の一つです 秩父の古谷に関しては、業者から入手したものはなく 全て底切りしていません クリックすると写真が拡大表示されます 横38×高さ(台込)23.5×奥16 およそ10.5㎏ 岩石が風化した泥がついていて これを雲海にみたてます 北アルプス 槍ヶ岳より見る 穂高岳 (左から前穂・北穂・涸沢岳・奥穂・ジャンダルム・右から2つ目のピークが西穂高岳) 北アルプス 槍ヶ岳より見る 穂高岳 (左から前穂・北穂・涸沢岳・奥穂・ジャンダルム・右から2つ目のピークが西穂高岳) 大キレットより望む北アルプス 北穂高岳 穂高岳は、前穂・北穂・奥穂・西穂に分かれ、奥穂は本邦3位の標高をもちます 北アルプス 三俣蓮華岳より槍穂高連峰。左に槍ヶ岳。右に穂高岳 横22×高さ9.5×奥13 2208g 横16×高さ20×奥9 2753g 日本100名山 谷川岳 谷川岳は双耳峰で手前がオキノ耳、奥がトマノ耳(三角点) 横19×高さ11.5×奥12 2814g 横18×高さ12.5×奥11 1896g 質の粗い砂岩 横21×高さ12×奥13 およそ5.5㎏ 谷川連峰 平標(たいらっぴよう)山より、連峰最高峰 200名山 仙ノ倉山 大源太山より見る谷川連峰 左から万太郎山・エビス大黒ノ頭・仙ノ倉山・平標山 横26×高さ12×奥12 およそ4㎏ 質の粗い砂岩で、左に滝を持ちます フラッシュありで撮影 横18×高さ7×奥15 1686g 渓流の滝 フラッシュなしで撮影 横17.5×高さ(台込)14×奥8 1634g 横23×高さ7×奥9 1527g 横19×高さ8×奥10.5 2466g 奥秩父 大山より100名山 両神山(りょうかみやま) 奥秩父三国山より見る 日本100名山 両神山 横26×高さ12.5×奥13 およそ4.5㎏ 大キレットより望む北アルプス 北穂高岳 穂高岳は、前穂・北穂・奥穂・西穂に分かれ、奥穂は本邦3位の標高をもちます 横28×高さ24×奥15.5 12.7㎏ 最も粗い質の砂岩 横12×高さ(台込)19×奥10 2312g 横23.5×高さ16×奥10 およそ6㎏ 横19×高さ(台込)18.5×奥16 およそ5㎏ 最も粗い質の砂岩 硬質で重い 横16×高さ20×奥8 2365g 横24.5×高さ(台込)13×奥15.5 2469g この石は、私の最初の石の師匠が 石を始めた頃に、自採したかなり古い石です 秩父の古谷すべてそうですが、底も含めて自然です 当初、師匠は遊びのつもりで石を拾いをはじめ 石渡さんのところに持っていったら 高額で買い取ってくれたので 「石ってこんなにもお金になるんだ」と思い 山や谷をおしまわして採石したそうです 〔 石渡さんは、秩父の水石業者で よく樹石という水石雑誌の裏表紙一面に広告を出していましたが 高齢でお亡くなりになり、お店もなくなっています 〕 この石は、そうしたなかでもとくにいい石が多く出た谷で拾ったそうで ページの最初に掲載した連山形の石も そこの谷で採取したそうです 当初は、収集欲がなかったので 石渡さんにだいぶ売ってしまったそうなのですが とりわけ2石は景がいいので、売らずに残しておいたとのことでした また、写真でははっきり写っていませんが、景だけでなく肌もよく 質も叩くとカンカン音がします
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