緋山酔恭「山水石美術館」 衝撃の真実 日高翡翠は糸魚川の翡翠より硬かった
衝撃の真実
日高翡翠は
糸魚川の翡翠より硬かった
横48×高さ(台込)23×奥13 およそ18㎏
糸魚川の翡翠のように透過はしませんが
ジャスパーのような金剛光沢をもつなので
照りは、糸魚川の翡翠より上です
糸魚川の翡翠は、透過、宝石質を重視しますが
宝石質といっても翡翠の光沢は、ダイヤモンドのような金剛光沢でなく
あくまでロウ光沢です
なので、糸魚川の翡翠は
照り、輝きという観点からいくと、いま一つです
分かりやすく言うと、磨くと
寝ぼけたような光沢の石です
緋山の一番の好みなのは
ジャスパー系で、色の混じり方が面白い色彩石
いわゆる五色石です
この日高は、ジャスパーのような照りがあり、色彩の混じりがよいのです
脈線の日高翡翠 ①
横26×高さ16.5×奥16 9.8㎏
脈線の日高翡翠 ②
33.5×20×10.5 11.5㎏
宝石質の日高翡翠 ②
横10×高さ6.5×奥8 856g
ダイヤモンドでは 鉄は削れない
ナノ加工 技術コラム
https://ultra-high-precision.com/column/58/
というサイトにめちゃくちゃ興味深い話が載っていました!!
≪なぜダイヤモンドでは 鉄が削れないのか?≫というタイトルで
以下のように書かれています (抜粋です)
【 ダイヤモンドの刃物を使えば、何でも削ることができるか?
といえば、そうではありません
ダイヤモンドはそのモース硬度の中でも最も硬い10なのですが
硬度4~6.5程度とそれより遙かに柔らかい鉄が、削れないのです
それでは、実際にダイヤモンドバイトで鋼材を加工するとどうなるのか・・・
結論から申しますと、バイトの刃先はボロボロになってしまいます
ダイヤモンドなのに、意外ですね
硬くても柔らかい素材に負けてボロボロになってしまう・・・
これには下記の2つの原因があります
一つ目は、鉄系の材料を加工する際
材料と接しているダイヤモンドの表面が
加工の際に発する熱で酸化が進行してしまい
二酸化炭素となって摩耗していくためです
二つ目は、拡散摩耗と呼ばれる現象です
ダイヤモンドが鉄系金属材料と接触することにより
ダイヤモンドの表面を構成する炭素原子同士を共有結合させている電子が
鉄系金属材料に奪われて拡散していくため、炭素原子が脱離し、摩耗するためです
ダイヤモンドは純粋な炭素で構成されていることはよく知られていますが
化学式もC(炭素)になりますので、ここは何となく想像して頂けるかと思います
摩耗というより、化学反応を起こして組成が壊れてしまう・・・そんなイメージになります 】
要は、1つは、熱によりダイヤモンドの表面が酸化して、二酸化炭素になってしまう
もう1つは、例えば、酸素は、2つの酸素原子が、4つの電子を共有し
二個くっついたO2(酸素分子)となり、自然界に安定した状態で存在しています
これと一緒で、安定した状態で炭素が結合することで
ダイヤモンドの構造をつくっていたものが
炭素原子同士を共有結合させている電子を
鉄にとられて、構造が崩壊していくということです
ちなみに【 ナノオーダーの加工 (ナノ加工とは
ナノメートルの世界の超精密な加工のようです) には
シャープなダイヤモンドバイトの刃先が必要
しかしダイヤモンドでは鉄は削れないとなると
一体どうやってナノ加工を行っているのでしょうか? 】 とあり
鋼材に「無電解ニッケル-りんめっき加工」を施したのちに
ダイヤモンドバイトで切削するらしいです
さらに、最近では、無電解ニッケル-りんめっき加工をしなくても
ナノ加工できる「振動切削」という方法が考案されているそうです
これは、ダイヤモンドバイトを振動させ、連続ではなく断続的に切削を行うことで
発熱を抑え、2つの原因を避けつつ、切削を行うというものらしいです
日高翡翠