ニセ 羽茂五色石 ニセ 錦紅石はまじで やめてくれ!! まずは、ファンシージャスパーです 佐渡で最後の磨き職人の高野さんによると 先代がご存命のときに パキスタンでゲリラの活動が活発化し 今後、ファンシーが入手できなくなるということから 甲府の業者から8トンも買ったそうです また、その石が現在でも2トン残っていると言います 高野工房だけでこれだけのファンシーが流出した ということです 甲府なんかの照宝石の加工、販売業者からも 大量の石が加工され、流出しているはずです 全国でどれだけのファンシーが流出したことでしょうか 茨城県結城市の水石業者の株木さん に聞いたところによると 日本に、ファンシージャスパーが入ってきたのは かなりふるい(おそらく昭和30年代後半)そうです とくに、バブル期の 第二期の美石のブームのときには ファンシージャスパーを売りまくったといいます ヤフオクなんかで 羽茂と称して売っているほとんどの石は 怪しんだ方がよい ということです また、佐渡のお土産屋さんなんかに 客寄せとして置かれている立派な五色石のほとんどが 高野さんが磨いてもっていったファンシーなんだそうです (佐渡の石ではありません) ![]() 高野さん作 ![]() 高野さん作 こうした緑の多いものもわりとみかけます ![]() ![]() 写真では、分かりにくいですが、玉、ツブのつながりです こうした玉やツブのつながりが見られ 緑が主体の石は、ファンシーとみていいかと思われます 知り合いの渡邊が持っていたファンシーからです ![]() ![]() 下の石は2024年末、現在 高野さんの工房に置かれている ファンシージャスパーです 15㎏くらいの石かと思います クリックすると拡大表示されます キラキラとラメがみたいなのが入る 五色石は、まずファンシーと判断していいかと思います 高野さんの話によると 緑の入った羽茂は最初に出たもので そんなに数は出ていないといいます これが 羽茂五色です 昭和39年10月刊行 徳間書店 昭和41年、石井銘石店刊行の 石井喜右衛門著「石のこころ」に掲載されている 羽茂五色石です クリックすると拡大表示されます 羽茂の場合、大きいもの、また緑主体のものでも 玉やツブが見られないことが分かります ヤフオクに出品されていた確実に 緑の入った羽茂と言える石 ① 明るい黄色が主体であること 羽茂独特の血のような赤が混じることから 確実に羽茂と思われます もし、緑がこぶし2つないし3つくらいの広さで 入っていたならば 100万でも、借金しでも買いたいくらいの石です 羽茂は緑主体でも、赤主体でもなく 黄色に、緑や赤が混じります とくに、緑は馬鹿でかい石でないと なかなか表現しきれないのです ![]() およそ4.5㎏ この石は、著名な石の収集家 静岡県在住の一刻爺さんこと 田旗さん(故人)のもとに行ってゆずってもらったものです 黄色が鮮やかなのです 右上の月は、ホントにレモンイエローなので 地の色は、それよりは暗いとしても明るい黄色です 底にちょこっとですが、羽茂特有の緑が見られます この石は、たてわきさんから購入しました 565gしかないですが、理想的な緑の入る羽茂です 1575g 佐渡の大澤商会さんからいただきました羽茂 右端に、緑がかった青の部分が見られます (石友さんとのオコッペの五色と交換により手放しましています) 以上のように、羽茂の緑というのは ちょこっとしか入らないのです ② ![]() 代々議員をされていた旧家のお宅の玄関に鎮座していたお品物です 家人のお話では、佐渡の方からお亡くなりになった祖父が買い付けたそうです 原石を三つに割り、割った真ん中がこちらで 片割れは、ホテルニューオータニに運ばれたようです 四人がかりで何とか運び出しました。かなり重いですが重量は分かりません とあります この155万の羽茂は、メノウ化した部分の多い羽茂で 天下の名石です じつは、緋山はこの石の出品者から、大きな門司の梅花を買っています ![]() 高さ(台込み)70.5センチ、33㎏ その縁もあって、155万の羽茂を1/3に切って、1つ売ってもらえないか? と交渉したこともありました たぶん5年くらい前です 155万の羽茂の商品説明には 四人がかりで何とか運び出しました。かなり重いですが重量は分かりません とあるので、石友さんに計算してもらいました 【 体積 16cm×86cm×49cm=67400cm3 密度は、花崗岩、大理石だと2.7g/cm3 翡翠だと3.3g/cm3 だいたい密度を2.9g/cm3くらいとすると 67400cm3×2.9g/cm3=195kg 密度2.7でも、67400cm3?2.7g/cm3=182kg 石が、真四角ではないので、もう少し少なく見積もっても 150kg程度はあると考えられます 】 とのことです ピンクが、この石(佐渡名石協会副会長の市川さんからいただいた羽茂)の 裏側と共通性があります いずれにしても 緑の入る一級品の羽茂五色石なんて 何十年と追い求めてきても、入手するに至っていません 緋山ですら、手に入れられていないのです 以下の石を 佐渡で唯一の石磨き職人の 高野さんに見てもらいました 写真は公益のため利用 ① ② この石に関しては 落札元(購入元)が分かっています 秋田のリサイクルショップと思われます 北東北の方だから、錦石だの、玉鹿石、鹿の子石だの謳っています 最初にヤフオクで出て、その後、メルカリに出たようです ![]() この石を、羽茂に変貌させて 2千500万って @(・●・)@ 人により好みがあるけど ![]() 緋山はなんか、肌がグロテスクな感じを受けて好みではないです 緋山が、以前に所有していた 高野さん作のファンシージャスパー 下が、カラ松の紅葉(黄色)、中腹が、ナナカマドの紅葉(赤) 山頂が、紅葉しないハイマツ(緑) という山の紅葉を表現していますし 気温の低い上の方から 下へと、もみじの紅葉が、進んでいくさまにもみれないこともありません また、羽茂との違いを知る見本ともなるので 高野さんから佐渡の石をまとめて購入したときに、一緒にいただいたものです 4.5㎏程度のもので、これ一品は、3、4万だと思いますよ (現在は、手放しています) このように、ファンシーには、はっきりと球顆が確認できるものもあります ③ 玉(ツブ)がしっかり入っています ④ 以上、高野さんの鑑定で すべてファンシーです 高野さんに観てもらわずとも 緋山でもこれくらいは分かりますが(笑) 確証に乏しいと言うならば 先代の高野さん(高野さんの父親)の弟子で 高野さんからは、磨きの弟弟子にあたる 佐渡名石協会副会長の市川さんや 高野さんとは幼馴染で 佐渡の石の収集では右にでるものはいない という方にも観てもらってもいいですが その必要もないくらいファンシーでしょ(笑) なお、高野さんの話で、月水(信濃美術館)さんの石は 最初の頃に採れたファンシーではないのか? ということでした というのも例えば、赤玉の場合 最初の頃に採れた石(地上に近い場所で採れた石)は 鮮やかで綺麗な赤をしているらしいのですが 掘り進めていくうちに、茶っぽくなっていくそうです 高野さんによると かつて、赤玉のとなりの村の野浦で 道を拡張したさい、赤玉らしきが出て 大騒ぎになったことがあったそうです しかし、最初に採れた石は、鮮やかで綺麗だったけれど 掘り進めていくと茶っぽく、磨いても柔らかくで これはダメだということになったらしいです 地上に近い場所で採れた石が綺麗である というのは、赤玉に限らず、すべてに共通するといいます 先代の高野さんは、科学的に正しいのかどうかは知らないけど 「空気に触れているから綺麗なんだ」と 高野さんに言っていたそうです 確かに、月水さんのファンシーは 画像上は、めちゃくちゃきれいですが 色彩をよくしすぎていないかな?というところもありますよ なんせこの石が ![]() こうなっちゃうわけですから (((・・;) ![]() ➄ この石は錦紅石として出品していますが、もちろんバリバリのファンシーです なお、この石の出品者 である stonehenge_plusという人物には、緋山は一度、騙されています 青い翡翠を、事前にメールで「水色でなく、青に間違えないですよね」 と確認をとったにも関わらず、水色の石を送ってきました 電話もでないし、最終的には通話拒否 カスです そのとき7万くらい買ったと思います ⑥ これは別のリサイクルショップが出品していた石です ![]() この石も典型的なファンシーの特徴を具えていて 高野さんの鑑定に頼るまでもなく、ファンシージャスパーです それと、月水さんのファンシーもおそらく 実物は、このぐらいの色調ではないのでしょうか? ⑦ ![]() これも同様 リサイクルショップが出品した典型的なファンシーです ついでに、錦紅石についても 高野さんに鑑定してもらいました ① リサイクルショップ? 骨董商?から 錦紅石として出品された石で、22.5kgとあります やはり、錦紅石ではないとのことです 緋山の判断では、これもファンシーです なぜなら色彩が玉やツブでできているファンシーの特徴を ばっちり具えているからです ② もちろん、佐渡の石ではないということです 緋山は、これは北海道の北見錦紅石ではないか と思っています ③ この石に関してだけ、高野さんと緋山の考えに違いがでました 緋山は、色の悪い錦紅石、値段のつかない石 と見ましたが 高野さんは、「笑っちゃうね こんなの錦紅石なわけがない この石を錦紅石と言っている人は、佐渡の石を全く知らない 佐渡の石を馬鹿にするな!!」と怒り心頭 ただ、同じ石の裏側の写真をみると 裏は、色彩加工した写真しかヤフオクに載せていないので 判断ができませんが、なんか錦紅石っぽくも見えます これは、かつて新潟市の業者のたてわきさんが ネットで販売していた錦紅石です こうしたクズ石を高額で売るなら まだ、「しゃーないな」で、すますこともできますが さすがに、産地の偽造はやめてもらいたいものです それからこの石は、緋山が、以前、高道万石堂さんから入手した 宝泉寺五色です 横44×高さ(台込)14×奥15.5 およそ6.5㎏ 信濃美術石博物館さんのこの石も 宝泉寺だと思われます クリックすると拡大表示されます 宝泉寺五色石は、大分県玖珠地方 玖珠川上流に産し 九重火山群の造山活動の中で誕生したといいます 日田・湯布院に挟まれた宝泉寺温泉からその名がつけられています この石について、長崎県の佳石庵の中路さんにたずねたところ 「巣穴が多く、色味も佐渡の石なんかに比べると劣る」 「全国にはもっといい五色石があるでしょ」 「なぜ、宝泉寺なんか欲しいのですか?」 と話されていましたが 宝泉寺五色の特徴は、巣穴で石がポロイのと ややメタリックを感じさせる色調です だいたい宝泉寺というのはジャスパーかすら怪しい (チャートではないかと思われます) それが、どこをどう間違えれば 羽茂五色になるのですか? という話になるのですよ この石は、緋山の石友の鳥取のAさんが4万4000円で落とし 返品には応じてくれたもののブラックリストに登録されてしまった とのことでした 「この件で、月水さんが緋山さんになにかアクションを 起こさないかと心配です」とも言っていました それはともかくAさんによると 月水さんのお嬢さんが 「父が佐渡から買った羽茂五色メノウである」 と言っていたそうです これでは幼稚園児なみの回答ですよ 自分で証明書をつくって、「自分が証明」しているのだから 「佐渡から買った」なんてなめくさった返答ではなく ちゃんとした証明の根拠を示してください という話になりますよ いいですか 石を買った先の佐渡の業者が証明書を書いたわけでなく 信濃美術石博物館さんが証明書を書いているわけですから 信濃美術石博物館さんが証明書の根拠を示さなければなりません 小学生でも分かる理屈です ![]() だいたい佐渡の購入元すら 明らかにしていないし(笑) この石を再びヤフオクに出品したので やはり宝泉寺と思われる別の石とともに 宝泉寺五色の本場九州で 一番の水石業者 佳石庵の中路さんに 画像鑑定してもらいました 以下、別の石 ![]() 画像は、公益のための利用です どうせこの画像も色彩をいじくっているとは思いますが・・・ 中路さんのお話では、9割がた「宝泉寺」である ということです 高野さんが「羽茂ではない」とし 中路さんが「宝泉寺である」としたことは これ以上の≪真実相当性≫はないでしょ(笑) 話は変わりますが、中路さんの話によると 詐欺師の堀口ですが ここ数年、新潟県長岡市の水石家で70歳後半の 中川さんという方にくっついて 水石の展示会に顔出ししたり 水石雑誌の対談なんかにも登場しているという話です 中井さんという人は 15年くらい前から業者みたいなこともしているらしく 桐箱の箱書きなんかもよくしているらしいです 堀口君が言うには 【 特別なお茶(なんでも珈琲のエスプレッソみたいに少量飲むものらしいです) の先生のもとに弟子入りし 月一回、金沢から新潟まで、お茶の先生のもとへ 勉強にかよっている 】 【 この先生は、弟子をとらない人なのだけど 自分の人となりをを気に入り、弟子にしてくれて 「全てを伝えたい」と言っている めちゃくちゃ高価な茶道具も、引き継ぐ者がいないので いずれはただ同然の値段で譲ってくれる と言っている 】 ような話を緋山にしていましたが 中路さんによると、中井さんは煎茶もやっている ということなので 堀口君の特別なお茶の師匠とは、この中井さんなのかも知れません そういえば、堀口はよく どこどこの水石会の会長と知り合いになれたとか どこどこの盆栽の大家と懇意になれたとかいった 寝ぼけた自慢をしていました 要は、そうした自慢をすることで 自分は文化人に認められた、文化人の仲間入りができた と吹聴し、自ら文化人であると 気どりたいのでしょう 将来的には、お茶の先生として教室をやったり 水石の大家として、石を売るかたわら 銘をつけてあげたり、箱書きをしてあげたりと 吉田凡石さん、月水さん、中川さんといった人たちの真似事をして 水石雑誌なんかの常連となり 日本文化の牽引役、リーダー的存在として 尊敬をうけつつ飯を食べていく そんなせこい人生へのビジョンを思い描いていたのかも知れません 緋山は、そうした権威なんかどうでもいいのです またどこどこの水石会の会長とか、どこどこの盆栽の大家なんて 知ったこっちゃないのです 要するに、こけおどし、はったり、門構えには、なんの興味もないのです 緋山が一番大事なのは、Aさんのような一般の石友さんですよ そうした石友さんに対し、ひどいしうちをするやからに ここで言っておきます 緋山の石友さんをいじめたり、泣かせたりする連中は 誰であれ、だまってねぇからな! それだけはおぼえておけよ まじで!! 堀口の最初の師匠は、緋山ですが 彼にはそれが分からず 古めかしい張りぼて文化の牽引役になることを求めるがあまり (寿司屋のチェーンの社長が住んでいた大邸宅を借りるとか 水石の伝承石を集めるとかするために) 詐欺的行為をずっと続けてきたということだと思います なにごとにおいても「ローマは一日にして成らず」で 一足飛びに成就しません そんな寿司屋のチェーンの社長が住んでいた大邸宅を借りて 水石や盆栽の大家の仲間入りをし 文化人づらしなくても 自分を慕ってくれる石友さんを大事にしていく方が よほど素敵な人生だと思いませんか? ということなのです また、高い次元の文化運動とは 古式の文化に、ただちょうちんみたいにぶらさがって いい思いをするといった低レベルのものではなく 誰もしたことのないこと、またできないことをしていく ことではないのか と緋山自身は思っています そういう観点においては 月水先生(ここではあえてそう呼ばせていただきます)には そこいらのちょうちん水石家なんかよりも ずっと尊敬できる点があるのです 月水先生の一番の功績は それまでの形重視の水石から 石肌重視の水石へと意識転換すべきことを説いた点です こういう面もあり また、業者さんは、どこも多かれ少なかれ ロクでもないことをしているし 月水先生には、石の銘をつけてもらったことなどの恩義もあるので 苦々しく思いつつも、これまでは黙っていたのです しかし、先生ばかりでなく、堀口までもが、羽茂、錦紅の産地偽造を 大々的にしていたことを知ったので これでは、佐渡のブランドが崩壊してしまう ということからの告発なのです 石質への注意喚起② 多摩川石と文化編 「私は〇〇ラーメン店で麺打ちが一番早くできるAである」 「私は〇〇家の父である」 「私はこんな珍しいモノを持っている」 「私たちは神に選ばれた選民である」 「日本は神国である」・・・・ 仕事、家庭、趣味、宗教、思想、容姿・・・・ 人によって、存在の根拠は さまざまですが 存在の根拠によって自分という存在を成り立たせ 人生に生きる意味を与え 生き甲斐とアイデンティティーを得て 人はここにこうしているのです いわば、存在の根拠というのは 幸福の源泉でもあります 例えば、「石の趣味をするのに 佐渡に生まれたのは、幸運だった」とか 「日本でもこんないい石が採れるんだ」というのは 地域の人、さらには我々日本人としての誇りであり 存在の根拠となるものです 文化というのは、民族としての特性であり 誇りとなり、存在の根拠となるものなのです 文化を守るという意義からも 産地はしっかりさせるべきだと、緋山は思います 青の入る一級品の羽茂の写真を 高野さんからいただきました これが青の入る羽茂です!! ① クリックすると拡大表示されます 写真で見ると手のひらサイズかな? と思いきや、300㎏もあったそうです この石は、購入者が「送らずに届けてくれ」というので 高野さんと先代の高野さんで、広島まで届けに行ったそうです えらい山の中で、購入者は宗教団体だったらしく 御神体にするとのことだったそうです ② クリックすると拡大表示されます 高野が磨いた青系の最高級の羽茂とのことです ①の石よりもずっと大きいそうなので 500㎏、600㎏はあるのではないでしょうか? タンスよりでかいのが分かります 高野さんのご友人(猿八出身の土建屋の社長さん)が 「この石は佐渡から出してはいけない おれが買う」 「お前(高野さん)が持っていると、どっかに売ってしまうので おれが持っておく」と言って買われて 現在も所有なされているとのことです これだけの大きさで、はじめて青が表現できるわけで 小さい石では青がちょっとついているくらいが 真正の羽茂五色と言えるのではないでしょうか? ちなみに この雷光石も、土建屋の社長さんところへ行かれたそうですが 大きさはなんと1トンあるらしいです それと、高野さんは緋山よりも一回り年上で メールとかしません 写真は、昔に、何枚か写しておいたおいたうちの一枚です だから、めちゃくちゃ貴重な写真をくださったたわけです (その写真を、さらにカメラで撮影して、パソコンに取り込んでいます) ついにくる。蛇山五色と、緑の羽茂五色
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