緋山酔恭「山水石美術館」 日本の美がここにある!! 根尾の宝石 七姫の石 七里コレクション






桜石の花


ふつうの桜石は、芯が白(斑)、芯の周りが赤、花弁が黄色(黄色はつながる)

夜桜は、芯が黒、芯の周りが赤、花弁が黄色 です


花を細かく分類すると

スタンダードの他に、赤桜、黄桜、寒桜・紅葉(もみじ・レア種)

ひまわり、メノウ桜、みかん、柿赤(超レア種)

三重(みえ・超レア種)、薄墨(うすずみ・超レア種) など

に分けることができるそうです







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多重芯、同心円状の芯をもつ

花弁も確認できる

三 重桜






柿 赤



以下、クリックすると拡大表示されます

 
 
夜桜 (Yozakura Bloom)
花芯が黒、花弁が黄色や赤
夜に咲く幻想的な花
   宵灯 (よいび・Dusk light)
静寂の宵、黒の母岩に咲く
赤花。灯火のような存在感
  梅花桜 (仮名)
 
 
 緋夜 (ひや・Scarlet veil)
緋色(深紅)に染まるヴェール
夜に咲く艶やかな花 
  星蜜柑 (ほしみかん・Star citrus) 夜空に蜜柑色の星
ぽっと灯るオレンジ花
   錦 (にしき・Nishiki)
橙、黄、黒が織りなす絢爛
な花々。錦織のように美しい
 
 
 焔 (ほむら・Blaze
blossom)
 小粒な花々が
炎のように広がる。情熱の花
   火灯 (かとう・ Fire petal)
赤く燃える灯(あか)り花
闇の中を照らすように咲く
  ひまわり  ( Sunflower )
黒芯に大きく広がる黄の花弁
太陽に向かって力強く咲く 
 
 
 もみじ (Autumn leaves)
紅葉色に染まった花弁
秋の情景を映す
  紅蓮 (ぐれん・Red Sakura)
鮮烈な赤花
舞い上がる炎を想起させる
   王林(おうりん・Golden
Sakura Queen)
 白メノウに
咲く林檎を思わせる優美な花
 
 
彩桜 (いろざくら・ Prism
Blossom)
 橙色の花弁
春の彩り花
  陽光(ようこう・Sun blaze)
黄色と朱色が混ざった花
太陽の光を思わせる
   鳳桜(ほうおうざくら・
Phoenix Blossom) 
多色の
花芯。鳳凰のように高貴
 
 
 月華輪 (げっかりん・Lunar Blossom) 大輪の夜桜
月の光を映す神秘的な光輪
   炎芯桜 (えんしんざくら・Burning Heart) 炎のような
赤芯花。情熱の花
  寒桜 (かんざくら・Winter
Sakura)
 雪のような花弁
静けさと気品をまとう 
 
 
 三色ぼたん  (仮名)    キバ  (仮名)     ツブ花  (仮名)
 
 
 ことぶき  (仮名)    つぼみ  (仮名)    こげ茶母岩に赤桜  (仮名)




もみじ 三色桜

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薄墨 (薄紫~ピンク系の花・超レア種)




















根尾桜石の会 公式キャラクター


今回、七里会長とともに、根尾桜石の会の文化的事業として

桜石の各花に名前をつけることができました

(緋山はちょっとで、ほぼ会長が名付けています)


それを記念して、日本の石では「初」となる

公式キャラクターを考えたそうなので

掲載しておきます





左が、昼の桜石のキャラクターの日向(ひなた)

右が、夜桜石のキャラクターの月










湿式と乾式の磨きの違い!!








七里さんに磨きと台付けをしていただいた

糸魚川の桃簾石(とうれんせき) 8.5㎏


桃簾石は、かつてはピンク翡翠と呼ばれていました

翡翠(硬玉)の硬度が、6.5~7

桃簾石のそれは、6~7 とされていて

ほぼほぼ翡翠と変わりません






七里さんの道具












桜石のキバ  (白木産)




横13×高さ(台込)9.5×奥6  594g




台座は、紫檀です








正面、右の斜めの面に台座が付きます





背面、左の斜めの面に台座が付きます








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自然の菊花石には、石灰岩質の花が雨水によって

溶けて母岩が残るサバ(抜けサバ)





逆に母岩が溶けて、硬い花が残る牙(立ちサバ)があります






以下、七里さんの撮影



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七里さんによるとこれだけ花の揃った牙サクラは

なかなかないそうです









夜桜石  (白木産)

ひまわり 傑作




横12×高さ(台込)14.5×奥10  1612g
























台座は、黒檀です

黒檀は、紫檀とは比べものにならないくらい高価です




以下、七里さんの撮影




愛石家の方が

10年くらい前に拾われた夜桜の原石だそうです

また、七里さんが5年ぐらい前から目をつけていたそうです

今回、緋山のために愛石家の方から購入し、仕上げた

2014年度、最高の石である ということでした





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全方向、鑑賞を楽しめる石です









桜石  (白木産)




横7.5×高さ(台込)7×奥2  140g




台座は黒檀




小さいけど景色は最高です


これだけ小さいと写真にすると

ピントがあわず、シャープをかけると

巣穴などが目立つものに撮れますが

実物はツヤツヤで

まったく巣穴や割れ目を感じされることはないです









夜桜石  (白木産)




横12×高さ(台込)7.5×奥4.5  430g














台座は黒檀







七里さんのインスタから




原 石









とてもきれいな色彩の石

赤、オレンジ、黄色の三色咲のぼたん花です


七里さんによると、これだけ色が鮮やかなのは

メノウ化された部分に色がのっているからとのことでした









花が特大サイズの桜石  (白木産)




横13×高さ(台込)9×奥6  475g










黄色は、画像を修正しても

なかなか実物の色に近づけないのですが

この石の黄色は、桜石としては、最高レベルに綺麗です



台座は黒檀






以下3枚は、七里さんのインスタから

こちらの方が、黄色は実物の色にちかいです











この桜石は、花が3センチを超える特大サイズです



黄色い桜石は、芯が白、芯の周りが赤、花弁が黄色で

黄色がつながっているものが多いですが

特大の花をもつ夜桜石と比べてみました


夜桜の場合、芯が黒、芯の周りが赤、花弁が黄色が基本です

写真の夜桜の正面左下の超特大花は

2つの花がつながってできています


なので芯でくらべても

明らかに、黄色い桜石の方が花は大きいです









花が特大サイズの桜石  (白木産)




横18×高さ(台込)13×奥6  2062g




上の方は、寒桜になっています












裏 側








台座は黒檀




ピカピカに仕上がっています



七里さんのインスタから







七里さんの写真ほどではないにしても

この石の黄色も、桜石としては、かなり綺麗です




まずは、ふつうサイズの花の石との比較です




つぎに、原石タイプの特大花との比較です

さすがに原石タイプよりは、芯の外の赤が小さいのが分かります




最後に、夜桜の特大花との比較です

ほぼ同じくらいの花の大きさかと思います









黄花の桜石  (白木産)




横6.5×高さ(台込)7×奥2.5  128g













実際に、黄色い桜は存在します

オオシマザクラ系のさくらで

御衣黄(きょいこう)というそうです







七里さんのインスタから







台座は黒檀











横8×高さ(台込)8×奥3  361g















七里さんのインスタから





台座は黒檀



それから前述したように




桜石というのは

こうした層状の構造をしていて

赤の層で切れば、赤の花が出て

黄色の層で切れば、黄色の花が出るわけですが


七里さんのよると、本石は斜め切りすることによって



茶色の層と黄色の層とを出しているということでした



また、菊花石の花は

石灰質の玉が弾けてできた説 (石原宜夫氏)や

化石説なんかがありますが


七里さんによると桜石は、確実に鉱物

要は結晶(桜花)によって構成された石

なんだそうです



七里さん撮影

山にあった桜石の原石



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七里さんが10年以上前に、山で見かけた原石で

100㎏くらいはあったと思われるそうです

現在は消滅しているそうです (おそらく砕けて散り散りになった)



桜石は、このような層状の構造をしていますが

桜石の不思議なのは、この層状の構造がどのようにできたのか?が

解からないということだそうです


ネットで、地層の出来る過程について調べると

1、岩石が雨風や水の流れなどで風化や浸食され、土砂になる

2、土砂が川などによって運ばれ、海に入る

(海に流れ込むとき、大きい粒ほどはやく沈むため近くに堆積し

小さい粒ほど遠くまで運ばれる)

3、土砂が海底に堆積し、長い年月をかけて地層になる

とあります


要は、ある地質の層が何百年と堆積し

その上から、別の地質の層がまた何百年と堆積し

また、その上から、さらに別の地質の層がまた何百年と堆積し

ということの積み重ねでできるわけですが


桜石というのは、層状なのに

石全体が花(結晶)でできていることです


つまり、同じ地質でできていて、色のつき方だけが層状ということなのです


七里さんはかつて鉱物、パワーストーンのお店をなさっていた方なのですが

七里さんによると「これほど不思議な石はない」

「(学者の人で)誰も、この謎を説き明かそうとして研究している人がいない」

とのことです



七里さん音声 菊花石・桜石の謎に迫る









桜石  (大須産)




横8×高さ(台込)11×奥4  310g




大須の石で、正確には孔雀石だそうですが

質は白木の桜石と同じで

かつてこのタイプの石を≪御殿桜≫と呼んだそうです


玉がピンクがかっています









菊花石  (白木産)




横13.5×高さ(台込)9.5×奥3.5  520g



台座は紫檀








菊花石  (大須産)




横7×高さ(台込)10.5×奥3  245g







台座は黒檀






佐渡の赤玉石のようなジャスパー系の鑑賞石に対して

岐阜の菊花石や孔雀石は、基本的にロウ引きします


その理由として

硬質なジャスパーに比べて

菊花石や孔雀石は、柔らかいから とされています





しかし、それは事実なのでしょうか?


七里さんの話では、ロウ引きは、小傷を落すことを適当にすまして

小傷を埋めるためになされている

ということです


七里さんの音声 ロウ引きについて








菊花石  (白木産)




横9.5×高さ(台込)13.5×奥3  407g







台座は黒檀




渋い感じがする菊花石

この石めちゃくちゃ花出しが大変だったそうです


花足を芯の中心へと追って行って花を出していくわけですが

ある花足が、どこの芯へ行くのか見極めるのが難しいといいます


このため、花出しというのはパズルと一緒だといいます




例えば、この写真は、ニセの孔雀菊花石の

樹脂花ですが

そこは今回、関係ないとして、説明しやすいので

この写真で説明すると


ちぎれたような花びらの

花の芯は、写真の場所ではなくもっと下だったり

上だったりするわけです


上だった場合は、石がカットされてないので

この花足の花の芯は、この石は存在しないことになります


こうした見極めをしつつ花を出していくのが

≪花だし≫という作業になります


また、天然でこういう花があったとすると

花足から芯へと追っていって、花を出したものでなく

芯から外へと花を出していったものである

ことが考えられる ということです



また、全ての花足を追っていけばいいというものでなく

1つの花が綺麗に完成すれば、それでいいので

よけいな花足は追わずに、そのまま景色として残しておくそうです








孔雀石  (白木産)




横10×高さ(台込)6.5×奥4  210g



台座はタガヤサン










メノウ化された

白木産の赤孔雀石です









桜石  (白木産)




横7.5×高さ(台込)8.5×奥4  180g



裏側  タガヤサン




こう据えてもいいです




こちらの方が景色がいいので、台座を作り替えてもらっています



台座が完成しました





台座は黒檀









桜石つぼみ  (白木産)




横16×高さ(台込)12×奥5.5  982g



台座は、タガヤサン




超稀少、右に桜のつぼみをもつ石です

つぼみを割ると、中に桜の花があります








桜石 「瀧櫻」・「火の鳥」 (白木産)




横15×高さ(台込)18×奥8  3042g








台座は黒檀










台座は黒檀






七里さんのインスタから















菊花石  (大須産)




横3.3×高さ(台込)7.5×奥2.5  84g




台座はタガヤサン






この石は、七里コレクション①で紹介しています

下の石と兄弟です





今回いただいた石は

同じ母岩からとれた小さな石ですが

以前いただいた石より

花が綺麗に出ています


梨地母岩と言えば、白木山なので

この石は、白木産かと思いきや、大須(赤倉山)産なんだそうです









ついにくる
淡墨桜 うすずみざくら
 (白木産)




横16.5×高さ(台込)12.5×奥6  1653g







台座は黒檀





























横7.5×高さ(台込)4.5×奥3  1500g




台座の材は、タカ゜ヤサン














寒 桜




横5.5×高さ(台込)7.5×奥3  194g




台座の材は、黒檀です

















寒 桜




横3.5×高さ(台込)8.5×奥3  132g




台座の材は、黒檀です











夜 桜




横3.5×高さ(台込)4.5×奥2  59g




台座の材は、タガヤサンです












赤 桜




横7×高さ(台込)6×奥2.5  124g




台座の材は、黒檀です




















黄 桜 王林




横8.5×高さ(台込)15.5×奥4  844g




台座の材は、黒檀です




台座の材は、黒檀です







黄色の花は、ほとんどの場合、つながってしまうので

このように1つ1つ花としてみれるものは

とても稀少です









夜 桜  傑作




横18×高さ(台込)11.5×奥5  1140g




台座の材は、黒檀です























三重芯・柿赤  超レア花




横26.5×高さ(台込)17.5×奥8.5  およそ5.5㎏




台座の材は、黒檀






表は、三重(みえ)芯の桜





多重芯、同心円状の芯をもつ

花弁も確認できる















裏は、柿赤の桜


緋山は、柿赤の方が好みです

この赤はめっちゃいいです









赤孔雀  (東谷川本流)




横19×高さ(台込)14.5×奥9  3046g




台座の材は、赤けやき





















どの方向からでも鑑賞できるので

台座に悩む石


横で飾るように、台をつけてもらいましたが

脈線の橙赤の他に、赤が綺二色あり、綺麗なので

おにぎりか、立てて見るほうがよさげです

なので、もう一つ台を作ってもらいます





原石 (川ズレ)







磨く前 水で濡らした状態


石が硬く、玉の大きな

とても珍しい赤孔雀です



東谷川は、赤倉山、白木山の谷あいを通って根尾川となります


〔能郷白山を水源とする根尾西谷川と

左門岳を水源とする根尾東谷川が

根尾川の上流樽見地区で合流し、根尾川となる〕


赤倉山と白木山の間は、5キロとか7キロとかあって

その道中にも、たくさん山があり

これらの石が、東谷川に入るので

本石の赤孔雀は、どこの山の石かまでは不明といいます






なお、美山地区、神崎地区の石は

東谷川に入ることはありません


東谷川が、揖斐川水系なのに対し

神崎川は、長良川水系になります



東谷川で菊花石や美石を拾うと、赤倉なのか白木なのか

はたまた道中の山の石なのか迷うことがあるそうですが

神崎は独立しているので、判別しやすいそうです









夜 桜  傑作

銘 天の川銀河




横14×高さ(台込)10×奥4.5  650g




台座の材は、黒檀

























この石は、桜石では群を抜いて艶があります

ピカピカです


石英成分が多いのでしょうが

ジャスパーでもこれだけ照りのある石は

なかなかお目にかかれません


景色も、表裏、どちも素晴らしく、星雲、天の川銀河を想わせます





小物を楽しむ



私が、七里さんから入手した石は

「緋山さんだから、譲った」といったレベルのもので

七里さんとて、そうそう拾えるものでなく

手放してくれることは、なかなかないかと思います


また、手放すとしても、正直な話、かなり高価になるかと思います


しかし、小さくて綺麗な石

女性好みの石であれば、収集可能だと思います


趣味として、そういった小物の石を

収集すれば楽しいし、インスタ映えするのではないかと思います


色彩石だとある程度大きさがないと

美を表現しきれないところがありますが

根尾の石は、小さくても楽しめます



七里さんのインスタから


     



     










なお、根尾の桜石のよいものは

今では菊花石より入手困難になっているそうです


原因は、七里さんがほとんど拾ってしまったから(笑)


なわけですが、そもそも桜石の埋蔵量は

菊花石に比べると、1/1000

へたすると、1/10000 しかないと予想できるくらい少ないそうです


桜石は、白木山の2ヵ所にでるそうですが

現在は、腐食した母岩(風化してボロボロになった母岩)しか残っておらず

今後、台風や雪解けで山が崩れても

良品は期待できないらしいのです





お問い合わせ

七姫の石  七里 正貴

090-1479-6915

gifu.meiseki@gmail.com



インスタグラム

七姫の石 心を元気にする鑑賞石職人
(@nanahime7777)






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