緋山酔恭「山水石美術館」 日本の美がここにある!! 根尾の宝石 七姫の石 七里コレクション







湿式と乾式の磨きの違い!!








七里さんに磨きと台付けをしていただいた

糸魚川の桃簾石(とうれんせき) 8.5㎏


桃簾石は、かつてはピンク翡翠と呼ばれていました

翡翠(硬玉)の硬度が、6.5~7

桃簾石のそれは、6~7 とされていて

ほぼほぼ翡翠と変わりません






七里さんの道具












桜石のキバ  (白木産)




横13×高さ(台込)9.5×奥6  594g




台座は、紫檀です








正面、右の斜めの面に台座が付きます





背面、左の斜めの面に台座が付きます








クリックすると拡大表示されます



自然の菊花石には、石灰岩質の花が雨水によって

溶けて母岩が残るサバ(抜けサバ)





逆に母岩が溶けて、硬い花が残る牙(立ちサバ)があります






以下、七里さんの撮影



クリックすると拡大表示されます



七里さんによるとこれだけ花の揃った牙サクラは

なかなかないそうです









夜桜石  (白木産)




横12×高さ(台込)14.5×奥10  1612g
























台座は、黒檀です

黒檀は、紫檀とは比べものにならないくらい高価です




以下、七里さんの撮影




愛石家の方が

10年くらい前に拾われた夜桜の原石だそうです

また、七里さんが5年ぐらい前から目をつけていたそうです

今回、緋山のために愛石家の方から購入し、仕上げた

2014年度、最高の石である ということでした





クリックすると拡大表示されます



全方向、鑑賞を楽しめる石です









桜石  (白木産)




横7.5×高さ(台込)7×奥2  140g




台座は黒檀




小さいけど景色は最高です


これだけ小さいと写真にすると

ピントがあわず、シャープをかけると

巣穴などが目立つものに撮れますが

実物はツヤツヤで

まったく巣穴や割れ目を感じされることはないです









夜桜石  (白木産)




横12×高さ(台込)7.5×奥4.5  430g














台座は黒檀







七里さんのインスタから




原 石









とてもきれいな色彩の石です

赤、オレンジ、黄色の三色咲のもみじを思わせます


七里さんによると、これだけ色が鮮やかなのは

メノウ化さけた部分に色がのっているからとのことでした









花が特大サイズの桜石  (白木産)




横13×高さ(台込)9×奥6  475g










黄色は、画像を修正しても

なかなか実物の色に近づけないのですが

この石の黄色は、桜石としては、最高レベルに綺麗です



台座は黒檀






以下3枚は、七里さんのインスタから

こちらの方が、黄色は実物の色にちかいです











この桜石は、花が3センチを超える特大サイズです



黄色い桜石は、芯が白、芯の周りが赤、花弁が黄色で

黄色がつながっているものが多いですが

特大の花をもつ夜桜石と比べてみました


夜桜の場合、芯が黒、芯の周りが赤、花弁が黄色が基本です

写真の夜桜の正面左下の超特大花は

2つの花がつながってできています


なので芯でくらべても

明らかに、黄色い桜石の方が花は大きいです









花が特大サイズの桜石  (白木産)




横18×高さ(台込)13×奥6  2062g




上の方は、寒桜になっています












裏 側








台座は黒檀




ピカピカに仕上がっています



七里さんのインスタから







七里さんの写真ほどではないにしても

この石の黄色も、桜石としては、かなり綺麗です




まずは、ふつうサイズの花の石との比較です




つぎに、原石タイプの特大花との比較です

さすがに原石タイプよりは、芯の外の赤が小さいのが分かります




最後に、夜桜の特大花との比較です

ほぼ同じくらいの花の大きさかと思います









黄花の桜石  (白木産)




横6.5×高さ(台込)7×奥2.5  128g













実際に、黄色い桜は存在します

オオシマザクラ系のさくらで

御衣黄(きょいこう)というそうです







七里さんのインスタから







台座は黒檀











横8×高さ(台込)8×奥3  361g















七里さんのインスタから





台座は黒檀



それから前述したように




桜石というのは

こうした層状の構造をしていて

赤の層で切れば、赤の花が出て

黄色の層で切れば、黄色の花が出るわけですが


七里さんのよると、本石は斜め切りすることによって



茶色の層と黄色の層とを出しているということでした



また、菊花石の花は

石灰質の玉が弾けてできた説 (石原宜夫氏)や

化石説なんかがありますが


七里さんによると桜石は、確実に鉱物

要は結晶(桜花)によって構成された石

なんだそうです



七里さん撮影

山にあった桜石の原石



クリックすると拡大表示されます



七里さんが10年以上前に、山で見かけた原石で

100㎏くらいはあったと思われるそうです

現在は消滅しているそうです (おそらく砕けて散り散りになった)



桜石は、このような層状の構造をしていますが

桜石の不思議なのは、この層状の構造がどのようにできたのか?が

解からないということだそうです


ネットで、地層の出来る過程について調べると

1、岩石が雨風や水の流れなどで風化や浸食され、土砂になる

2、土砂が川などによって運ばれ、海に入る

(海に流れ込むとき、大きい粒ほどはやく沈むため近くに堆積し

小さい粒ほど遠くまで運ばれる)

3、土砂が海底に堆積し、長い年月をかけて地層になる

とあります


要は、ある地質の層が何百年と堆積し

その上から、別の地質の層がまた何百年と堆積し

また、その上から、さらに別の地質の層がまた何百年と堆積し

ということの積み重ねでできるわけですが


桜石というのは、層状なのに

石全体が花(結晶)でできていることです


つまり、同じ地質でできていて、色のつき方だけが層状ということなのです


七里さんはかつて鉱物、パワーストーンのお店をなさっていた方なのですが

七里さんによると「これほど不思議な石はない」

「(学者の人で)誰も、この謎を説き明かそうとして研究している人がいない」

とのことです



七里さん音声 菊花石・桜石の謎に迫る









桜石  (大須産)




横8×高さ(台込)11×奥4  310g




大須の石で、正確には孔雀石だそうですが

質は白木の桜石と同じで

かつてこのタイプの石を≪御殿桜≫と呼んだそうです


玉がピンクがかっています









菊花石  (白木産)




横13.5×高さ(台込)9.5×奥3.5  520g



台座は紫檀








菊花石  (大須産)




横7×高さ(台込)10.5×奥3  245g







台座は黒檀






佐渡の赤玉石のようなジャスパー系の鑑賞石に対して

岐阜の菊花石や孔雀石は、基本的にロウ引きします


その理由として

硬質なジャスパーに比べて

菊花石や孔雀石は、柔らかいから とされています





しかし、それは事実なのでしょうか?


七里さんの話では、ロウ引きは、小傷を落すことを適当にすまして

小傷を埋めるためになされている

ということです


七里さんの音声 ロウ引きについて








菊花石  (白木産)




横9.5×高さ(台込)13.5×奥3  407g







台座は黒檀




渋い感じがする菊花石

この石めちゃくちゃ花出しが大変だったそうです


花足を芯の中心へと追って行って花を出していくわけですが

ある花足が、どこの芯へ行くのか見極めるのが難しいといいます


このため、花出しというのはパズルと一緒だといいます




例えば、この写真は、ニセの孔雀菊花石の

樹脂花ですが

そこは今回、関係ないとして、説明しやすいので

この写真で説明すると


ちぎれたような花びらの

花の芯は、写真の場所ではなくもっと下だったり

上だったりするわけです


上だった場合は、石がカットされてないので

この花足の花の芯は、この石は存在しないことになります


こうした見極めをしつつ花を出していくのが

≪花だし≫という作業になります


また、天然でこういう花があったとすると

花足から芯へと追っていって、花を出したものでなく

芯から外へと花を出していったものである

ことが考えられる ということです



また、全ての花足を追っていけばいいというものでなく

1つの花が綺麗に完成すれば、それでいいので

よけいな花足は追わずに、そのまま景色として残しておくそうです








孔雀石  (白木産)




横10×高さ(台込)6.5×奥4  210g



台座はタガヤサン










メノウ化された

白木産の赤孔雀石です









桜石  (白木産)




横7.5×高さ(台込)8.5×奥4  180g



裏側  タガヤサン




こう据えてもいいです




こちらの方が景色がいいので、台座を作り替えてもらっています



台座が完成しました





台座は黒檀









桜石つぼみ  (白木産)




横16×高さ(台込)12×奥5.5  982g



台座は、タガヤサン




超稀少、右に桜のつぼみをもつ石です

つぼみを割ると、中に桜の花があります








桜石 「瀧櫻」・「火の鳥」 (白木産)




横15×高さ(台込)18×奥8  3042g








台座は黒檀














台座は黒檀






七里さんのインスタから















菊花石  (大須産)




横3.3×高さ(台込)7.5×奥2.5  84g




台座はタガヤサン






この石は、七里コレクション①で紹介しています

下の石と兄弟です





今回いただいた石は

同じ母岩からとれた小さな石ですが

以前いただいた石より

花が綺麗に出ています


梨地母岩と言えば、白木山なので

この石は、白木産かと思いきや、大須(赤倉山)産なんだそうです









ついにくる ピンク花の桜石
淡墨桜 うすずみざくら
 (白木産)




横16.5×高さ(台込)12.5×奥6  1653g







台座は黒檀


























小物を楽しむ



私が、七里さんから入手した石は

「緋山さんだから、譲った」といったレベルのもので

七里さんとて、そうそう拾えるものでなく

手放してくれることは、なかなかないかと思います


また、手放すとしても、正直な話、かなり高価になるかと思います


しかし、小さくて綺麗な石

女性好みの石であれば、収集可能だと思います


趣味として、そういった小物の石を

収集すれば楽しいし、インスタ映えするのではないかと思います


色彩石だとある程度大きさがないと

美を表現しきれないところがありますが

根尾の石は、小さくても楽しめます



七里さんのインスタから


     



     










なお、根尾の桜石のよいものは

今では菊花石より入手困難になっているそうです


原因は、七里さんがほとんど拾ってしまったから(笑)


なわけですが、そもそも桜石の埋蔵量は

菊花石に比べると、1/1000

へたすると、1/10000 しかないと予想できるくらい少ないそうです


桜石は、白木山の2ヵ所にでるそうですが

現在は、腐食した母岩(風化してボロボロになった母岩)しか残っておらず

今後、台風や雪解けで山が崩れても

良品は期待できないらしいのです





お問い合わせ

七姫の石  七里 正貴

090-1479-6915

gifu.meiseki@gmail.com



インスタグラム

七姫の石 心を元気にする鑑賞石職人
(@nanahime7777)






七姫の石 七里コレクション①へ



 自己紹介
運営者情報



 時間論



 
 









トップページへ