緋山酔恭「山水石美術館」 鬼怒川石、武尊川石、桐生川石、渡良瀬川石


鬼怒川石




鬼怒川は、関東平野を北から南へと流れ利根川に合流する

利根川の支流です

利根川の支流の中で最も長く全長は176.7kmです


源流は、日光市の鬼怒沼(標高2020m前後の高層湿原)です





鬼怒沼  転写





鬼怒沼山(鬼怒川の源流)登山道より見るオロオソロシの滝




鬼怒沼に源を発し、湯西川、男鹿川、大谷(だいや)川を合わせ

塩谷町南端、さくら市と宇都宮市の境界部、高根沢町と宇都宮市の境界部

都宮市東部、上三川町東部、上三川町と真岡市の境界部

真岡市西部、下野市東南端、真岡市と小山市の境界部を流れて

田川と合流し


茨城県との県境を成して茨城県筑西市に入り、筑西市と結城市の境界部

結城郡八千代町と下妻市の境界部、下妻市南西部

常総市、常総市とつくばみらい市の境界部、守谷市を流れ

茨城県と千葉県の境界部に達し、茨城県守谷市と千葉県柏市

同野田市の境界部で利根川と合流するそうです


また、上流部は火山地帯で、深い山間の渓谷を流れます

流域には奥鬼怒温泉郷、女夫渕温泉、川俣温泉、湯西川温泉

川治温泉、鬼怒川温泉、日光湯元温泉といった温泉地が点在します






なお、関東の孔雀石として

その他の孔雀石とぼたん石 に

鬼怒川孔雀石 を掲載しています






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横26×高さ9×奥16.5  5㎏弱







質はかなりいいです

硬質で擦れが最高










武尊川石




武尊川は、群馬県みなかみ町を流れる利根川水系の河川です


ネットで調べても詳しくは判らないくらいの小河川ですが

渓流釣りで人気があるようです



なお、群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境にある標高2158mの

武尊山(ほたかやま・2158m)は、日本100名山です


登山家は、北アルプスの穂高(ほたか)と区別するため

上州武尊と呼びます


最初は保宝高(ホウタカ)と呼ばれていた山名を

日本武尊(やまとたけるのみこと)の武徳に感じ入った

真田家の医師 鈴木法橋が

武尊と記したのが武尊山の由来とされていいます

また、日本武尊が東征の折に

この山に住む悪鬼を退治したという伝説もあります







武尊山の剣ヶ峰  転写






武尊山  転写







横29×高さ13×奥20  およそ8㎏弱













わりと質のよい石です


茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました









桐生川黒石




桐生川は、主に群馬県桐生市を流れる

利根川水系の渡良瀬川支流で、長さ58km


群馬県桐生市梅田地区の根本山に源を発し南へ流れ

忍山川、高沢川、黒川などを合わせ

栃木県足利市小俣町で渡良瀬川に合流するそうです



桐生川の更紗石はわりと有名です

桐生川の更紗石および赤石 に

桐生川赤石と更紗石

を掲載してあります




桐生川の黒石は

水石界でメジャーではそれほとありませんが

なかなかの石です






横20.5×高さ27×奥14  およそ7.5㎏










佐治川石を思わせるような質です


茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました











横34×高さ18×奥12  およそ8.5㎏







茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました











横30×高さ10×奥25  およそ8㎏










硬い石の芯です





裏側


茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました









桐生川真黒石





横29.5×高さ(台込)19×奥14  およそ7.5㎏










茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました


桐生川では、このように擦れのよい

真黒は珍しいとのことです










渡良瀬川コブ石




渡良瀬川は、111kmを流れ、利根川の支流中で

鬼怒川、小貝(こかい)川に次いで第3位の長さを持ち

流域面積は利根川の支流中最大です


〔流域面積とは、ある河川に雨や雪が流れ込む範囲が流域で

流域面積はその面積をいう〕




栃木県日光市と群馬県沼田市との境にある

皇海山(すかいさん)に源を発し

足尾山塊の水を集め南西に流れ

群馬県みどり市で南東へ向きを変え

桐生市から足利市・太田市・佐野市・館林市など

おおむね群馬・栃木の県境付近(両毛地域)を東南東へ流れます


栃木県栃木市藤岡地域で

明治・大正期に開削された洪積台地を東へ抜けた後

南に向きを変え

渡良瀬遊水地に入り、巴波川(うずまがわ)、思川(おもいがわ)を併せます

茨城県と埼玉県の県境を南へ流れ

茨城県古河市と埼玉県加須市の境界で利根川に合流します





源流の 皇海山は

栃木県日光市と群馬県沼田市との境界にある山で

足尾山地に属します

標高は2144m、日本100名山です





転 写





転 写




なお、渡良瀬遊水地は

茨城県古河市、栃木県栃木市・小山市・野木町

群馬県板倉町、埼玉県加須市の4県の県境にまたがる

日本最大級の遊水地で

渡良瀬川、思川、巴波川の3河川が流れ込んでいます


南北に約9キロメートル、東西に約6キロメートル

周囲の長さが約30キロメートルで

堤防や台地により囲まれていて

総貯水容量2億平方メートルだそうです



【 遊水地(遊水池)は、洪水時に氾濫した水が流入することによって

下流の洪水被害を減少させる場所


河川の氾濫地域や自然湖沼をそのまま利用する場合と

人工的に設ける場合がある


ダムなどの大がかりな施設によらずに洪水調節を行い

下流の洪水被害を減少さる 】





渡良瀬川の石としては桜石が有名です

渡良瀬川・その他の桜石



しかし、コブ石もなかなかのものです








横25.5×高さ8.5×奥22.5  7㎏弱













石は硬質で、指ではじくとキンキン音がします

実物は、黒に多少青味がかかった色です



茨城県結城市の水石業者 株木さんよりいただきました



昭和30年代後半から40年代初めの

水石ブームの時代には

水石は「道楽の極致」とさえ言われたようです


この石は、そんな道楽の極致のなかでも

極致と言えるでしょう


一般の人なら、絶対にお金出してまで買いませんよね(笑)


さらに水石愛好家でもこれが秀石とわかる人が

どれくらいいるでしょうか?


形は、教科書どおりでないです


しかし、山を見てきた人には

どこか≪ホンモノの景色≫を想起させるものがあり

そこによさがあります




全体から島形石としてみるのがいいようです











横9×高さ16×奥.5  1137g







この石は、栃木県の渡良瀬川の

コブ石による梅花石です

養石が十分なされて渋いです


茨城県結城市の株木さんのとこからおまけでもらってきました

庭にころがってました(笑)









思川石

(おもいがわいし)



思川は、渡良瀬川の支流です。長さ77.8km


足尾山地の地蔵岳(標高1274m)に源を発し

粟野川、南摩川、大芦川、黒川、姿川と合わせ

小山市と下都賀郡野木町の境で渡良瀬遊水地に注ぎます






横27.5×高さ8.5×奥15  およそ5㎏












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